おすすめ映画のレビュー・批評やランキングを紹介します!!過去に観た映画のレビューも追加していきます。お楽しみに!


by movie4life
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スラムドッグ$ミリオネア

インドの国民的人気番組「クイズ$ミリオネア」。ムンバイ出身の青年ジャーマールは、次々と難問をクリアし、ついに残り1問までやってくる。しかし1日目の収録後、スラム街で育った無学の少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ、警察に逮捕されてしまう。執拗な尋問を繰り返す警察に、ジャマールは無実を証明するため、なぜ全ての問題の答えを知り、なぜこの番組に出演したのか、自らの過酷な過去を語り始める・・・。

インドの外交官ヴィカス・スワラップによる「ぼくと1ルピーの神様」を原作に、「フル・モンティ」のサイモン・ビューフォイが脚本、ダニー・ボイルが監督し、アカデミー賞では作品賞、監督賞ほか最多8部門を受賞した作品。
オープニングでの疾走感ある映像で、早くも私の心は、この映画に鷲づかみされてしまった。「トレインスポッティング」で描かれたエディンバラでのジャンキーたちの疾走感は、A・R・ラフマーンのパワフルなインド音楽を得て、ムンバイの喧騒の中を疾走する躍動感溢れる子供たちの映像へと進化していた。

ジャマール役のデーヴ・パテルは、主要キャストの中で唯一インド出身ではなく、イギリス出身である。彼の一途にラティカを想う演技は、映画デビュー作と思えないほど素晴らしい。
ラティカ役のフリーダ・ピントも、本作が映画デビュー作である。その笑顔の美しさが、より本作を感動的なものにしている。
でも、彼ら以上に印象的だったのは、子役の子供たちである。彼ら1人ひとりの輝く瞳、画面から溢れる生命力には、心を打たれた。

この映画では、ラストの結果を「運命だった」としている。
インドで実際に起こっている貧困、ヒンズー教とイスラム教との宗教問題、売春、犯罪などが、本作では描かれている。そんな中、ジャマールはウソをつき、盗みもしながら生きていく。
それは、彼の「ラティカへの一途な想い」がなせる業である。
私は、ジャマールが「ひたむきさ」という自らの力で勝ち取った結果が、あのラストだったと思う。
だからあのラストを、私は「必然だった」と信じたい。

幸福感に満ちた、歌って踊るエンディング・シーンを観て、私も今の日本の閉塞感をぶち破りたいと感じた。本当にすがすがしい気分になれる映画だった。

※運命:超自然的な力に支配されて、人の上に訪れるめぐりあわせ。天命によって定められた人の運。
 必然:必ずそうなると決まっていること。それ以外になりようのないこと。

評価:★★★★★
>>公式サイト
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by movie4life | 2009-04-24 00:03 | サ行