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by movie4life
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プラトーン

1967年、ベトナム。クリス・テイラーが、大学を中退してまでベトナムを志願したのは、次々と徴兵されていく同年代の若者たちのほとんどが、少数民族や貧しい者たちだった事に対する義憤からだった。だが、いきなり最前線の戦闘小隊(プラトーン)に配属されたクリスにとって、戦争の現実は彼の想像をはるかに超えた苛酷なものだった。考え方も個性も違う13人の小隊。隊長のバーンズは冷酷非情で味方に対しても情け容赦のない男だ。班長のエリアスは、戦争とはいえ無益な殺人を犯してはならないという信念の持ち主。幾度かの戦闘を経て、バーンズとエリアスの溝は決定的なものになっていく・・・。

オリヴァー・ストーン監督自身のベトナムでの15ヵ月間の戦争経験を映画化し、アカデミー賞作品賞・監督賞ほか主要4部門を受賞した作品。
クリス役のチャリー・シーンが、名門エール大学を中退してベトナム戦争に志願したストーン監督の分身ともいえるキャラクターを演じる。
バーンズ役のトム・べレンジャーが、心身ともに極限に近い人間の野獣性を出した演技を熱演している。
エリアス役のウィレム・デフォーが、戦場でも人間性を忘れないキャラクターを好演している。

フィリピンで撮影された本作は、撮影前に出演者たちに異例の野外軍事訓練が2週間に渡って実施されたという。出演者たちは、軍服にジャングルブーツという出で立ち、ライフルに刃、ポンチョに懐中電灯といった歩兵用の道具を数々背負い込んで特訓の「しごき」を受けた。冷たく味気のない食事、完全装備によるパトロール、47度といううだるような暑さと泥まみれの中、蟻の大群に責められ疲労の極限に達する状態。ストーン監督は、撮影に入る前に出演者たちを実際の戦争とほぼ同程度の状況に放り込むことで過酷なジャングルでの戦いをリアルに描き出している。特訓後は、間髪を入れず、雨が降ろうが槍が降ろうが撮影は続行されたという。そうして撮影された臨場感溢れる戦場シーンは、圧巻の一言に尽きる。

ストーリーは、善なる存在エリアス、悪なる存在バーンズ、その狭間で揺れるクリスという分かりやすいキャラクターの構図で描かれている。しかし実際の戦場での人間というのは、もっと複雑で深みがあり、もっと狂気を帯びていたのではというのが、私の感想である。
ちなみに、若き日のジョニー・デップが、ラーナーという役で出演している。
1987年度 キネマ旬報ベストテン 第2位。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-05-17 00:01 | ハ行