おすすめ映画のレビュー・批評やランキングを紹介します!!過去に観た映画のレビューも追加していきます。お楽しみに!


by movie4life
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2009年 04月 24日 ( 3 )

インドの国民的人気番組「クイズ$ミリオネア」。ムンバイ出身の青年ジャーマールは、次々と難問をクリアし、ついに残り1問までやってくる。しかし1日目の収録後、スラム街で育った無学の少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ、警察に逮捕されてしまう。執拗な尋問を繰り返す警察に、ジャマールは無実を証明するため、なぜ全ての問題の答えを知り、なぜこの番組に出演したのか、自らの過酷な過去を語り始める・・・。

インドの外交官ヴィカス・スワラップによる「ぼくと1ルピーの神様」を原作に、「フル・モンティ」のサイモン・ビューフォイが脚本、ダニー・ボイルが監督し、アカデミー賞では作品賞、監督賞ほか最多8部門を受賞した作品。
オープニングでの疾走感ある映像で、早くも私の心は、この映画に鷲づかみされてしまった。「トレインスポッティング」で描かれたエディンバラでのジャンキーたちの疾走感は、A・R・ラフマーンのパワフルなインド音楽を得て、ムンバイの喧騒の中を疾走する躍動感溢れる子供たちの映像へと進化していた。

ジャマール役のデーヴ・パテルは、主要キャストの中で唯一インド出身ではなく、イギリス出身である。彼の一途にラティカを想う演技は、映画デビュー作と思えないほど素晴らしい。
ラティカ役のフリーダ・ピントも、本作が映画デビュー作である。その笑顔の美しさが、より本作を感動的なものにしている。
でも、彼ら以上に印象的だったのは、子役の子供たちである。彼ら1人ひとりの輝く瞳、画面から溢れる生命力には、心を打たれた。

この映画では、ラストの結果を「運命だった」としている。
インドで実際に起こっている貧困、ヒンズー教とイスラム教との宗教問題、売春、犯罪などが、本作では描かれている。そんな中、ジャマールはウソをつき、盗みもしながら生きていく。
それは、彼の「ラティカへの一途な想い」がなせる業である。
私は、ジャマールが「ひたむきさ」という自らの力で勝ち取った結果が、あのラストだったと思う。
だからあのラストを、私は「必然だった」と信じたい。

幸福感に満ちた、歌って踊るエンディング・シーンを観て、私も今の日本の閉塞感をぶち破りたいと感じた。本当にすがすがしい気分になれる映画だった。

※運命:超自然的な力に支配されて、人の上に訪れるめぐりあわせ。天命によって定められた人の運。
 必然:必ずそうなると決まっていること。それ以外になりようのないこと。

評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-04-24 00:03 | サ行

トレインスポッティング

c0186202_13473672.jpgスコットランド、エディンバラ。頭が切れて、面白く、病的で、時に無気力な若者、マーク・レントンと彼の仲間たちはヘロイン中毒である。ベグビーはアル中の上に喧嘩中毒。キレると厄介だがドラッグはやらない。シック・ボーイは女たらしで「007」おたくの「ビョーキ野郎」。スパッドは気のいいヘロイン中毒者。レントンがクラブで一目惚れして一夜を過ごしたダイアンは中学生だった。レントンは何度目かのドラッグ断ちの後に、ロンドンで仕事を見つけるが、仲間たちのせいで結局クビになる。そんな時、売人から大量のドラッグをロンドンで売りさばく仕事を持ちかけられて・・・。

友情と裏切り、人生の選択といった普遍的なテーマをクールなユーモアとスタイリッシュな映像で描いている。
「トレインスポッティング」とは、いつもはボーッとしていても、やってきたチャンスは逃さず喰らいつくという意味である。元々は電車おたくの意味で、原作者は、来るあてのない電車を待ち、彷徨っている人々の様子を、ヘロイン中毒者の暗喩として使っている。
誰よりもスマートで、まさに「トレインスポッティング」な奴、レントンを演じたユアン・マクレガーは役作りのために減量し、ドラッグ中毒についてもかなり研究したとのこと。本作での主演で、一躍時代の寵児となり、この後ハリウッドへも進出していく。
レントンの凶暴な友人ベグビーを演じた、ロバート・カーライルの存在感ある怪演も印象的である。

便器の中に吸い込まれるシーンや禁断症状による幻覚などのシュールな映像。個性的なキャラクターひとりひとりを際立たせる演出。疾走感・躍動感を更に加速させる音楽。そして、観る者に爽快な高揚感を与えるエンディング。
ダニー・ボイルの監督2作目は、過去の青春映画のイメージを突き破る、まさに90年代最高の「陽気で悲惨な青春映画」である。
評価:★★★★
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by movie4life | 2009-04-24 00:02 | タ行

シャロウ・グレイブ

グラスゴーにある洒落たアパートで共同生活をするジャーナリストのアレックス、医師のジュリエット、会計士のデビッドの3人はある日、ルームメイトを募集する。面接の結果、自称作家のヒューゴという男に決まるが、越してきたその日に彼は、大金の入ったスーツケースを残したまま、麻薬の過剰摂取により死んでしまう。3人は大金を山分けし、死体を森の中に埋める。死体の始末を担当したデヴィッドは日増しに病的になり、スーツケースと一緒に屋根裏に立て籠もるようになる。そして、そこから思いがけないアクシデントが彼らを襲い始める・・・。

突然手にした大金により、3人の若者の友情が裏切りへと変わっていく様子を、ミステリアスなタッチで描いたスリラー。
アレックス役のユアン・マクレガーは、本作への出演をきっかけに注目されるようになる。
ダニー・ボイルの初監督作品。主演のユアン・マクレガー、脚本のジョン・ホッジと組んで、翌年監督した作品「トレインスポッティング」が、世界的な大ヒット作となる。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-04-24 00:01 | サ行