おすすめ映画のレビュー・批評やランキングを紹介します!!過去に観た映画のレビューも追加していきます。お楽しみに!


by movie4life
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2009年 04月 28日 ( 5 )

黒猫・白猫

c0186202_04836.jpgドナウ川のほとりのとある町。ある日、賭け事好きのマトゥコは、ロシアの密輸船から石油を買うが、見事に騙されて大金を失う。金に困ったマトゥコは、父ザーリエには見限られているので、息子のザーレとともに、「ゴッドファーザー」グルガに石油列車強奪の計画を持ちかけ、金を借りる。新興ヤクザのダダンにも助けを持ちかけて、計画を実行するが・・・。

「アンダーグラウンド」後の政治的なゴタゴタに嫌気がさして、一時は引退を宣言したエミール・クストリッツァ監督が、復活して撮り上げたヒューマン・コメディ。
ザーレと酒場の娘イダとのラブ・ストーリーを軸に、ザーレの父親マトゥコの間抜けなエピソードや、ザーレの祖父ザーリエと「ゴッドファーザー」グルガの友情など、3世代の物語が入り乱れながら、ジプシーの一族の愛と情熱の物語が展開していく。
映画初出演となるジプシーたちが、生き生きとした演技を見せてくれる。

人間味溢れるコメディで一般的には評価の高い映画だが、正直私のツボに、はまらなかった・・・。
多分、自分の中で「アンダーグラウンド」のイメージが強すぎたのだろうと思う。
1999年度 キネマ旬報ベストテン 第7位。
評価:★★★★★
黒猫白猫 [DVD]
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by movie4life | 2009-04-28 00:05 | カ行

アンダーグラウンド

c0186202_11152349.jpg1941年、第二次世界大戦下のセルビアの首都ベオグラードに、ナチス・ドイツが侵攻する。策略家のマルコは、血の気の多い友人クロとナチスの護送車を襲う共産党のゲリラ活動に参加し、富と名声を手に入れる。マルコは、祖父の屋敷の地下室に、マルコの弟で動物園の飼育係だったイヴァン、クロの妻ヴェラたち避難民を匿い、そこで「レジスタンス」の名のもとに武器をつくらせて闇市場に流しはじめる。そして戦争が終結した後も、彼は地下に匿った人々にそのことを知らせず、武器の製造を続けさせ巨万の富を築いていく・・・。

旧ユーゴスラヴィアの50年に渡る悲劇の歴史を、政治的で攻撃的な映像と音楽、スキャンダラスなストーリーで綴り、1995年カンヌ国際映画祭のパルムドール大賞を受賞した映像叙事詩。
マルコ役のミキ・マノイロヴィッチは、地下の住人をだまし続け、窮地に陥っても偽装自殺を演じるエゴイストを怪演している。
ナタリヤ役のミリャナ・ヤコヴィッチは、元舞台女優で、独軍将校フランツの愛人、クロの愛人を経て、結局はマルコの妻となる、運命にもてあそばれる女を演じている。
クロ役のラザル・リストフスキーは、イデオロギーに盲従するが故に、マルコに騙され、50年後の内戦においても「ファシストの糞野郎ども」と銃を手に戦い続ける哀れな男を演じる。

50年後の1991年、「アンダーグラウンド」の住人が地上へ出た時、祖国ユーゴスラヴィアが失われていたという屈辱的な事実を知る。ジプシーの楽隊のメロディににのって、愚かで哀しい人間の真実を笑い飛ばすがごとく、人々は踊り続ける。とても、胸打たれるシーンであった。
ゴラン・ブレゴヴィッチの素晴らしい音楽と、アナーキーなパワー溢れる映像で、観客の心を激しく揺り動かすエミール・クストリッツァ監督の傑作である。
1996年度 キネマ旬報ベストテン 第3位。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-04-28 00:04 | ア行

アリゾナ・ドリーム

c0186202_21253154.jpgニューヨークの漁業局で、毎日魚を数える仕事をしているアクセル。彼の夢はアラスカでオヒョウを釣り上げることだ。ある日、故郷アリゾナから、叔父レオの使いでポールが現れ、レオの結婚式の介添え人を努めてくれと言い、アクセルを車に乗せていく。キャディラックのディーラーをしているレオは、未だにアメリカン・ドリームを信じていた。一方、ポールの夢は映画スターになることだった。レオが営む自動車販売の仕事を手伝うことになったアクセルは、夫を射殺した過去を持つ未亡人エレインと、彼女の義理の娘で自殺願望のあるグレースに出会う。エレインの夢は空を飛ぶことで、グレースの夢はカメになることだった。エレインに一目惚れしたアクセルは、彼女らが暮らす家に転がり込むが・・・。

それぞれのアメリカン・ドリームを胸に秘めた個性的な登場人物たちが織りなす人間模様を、エミール・クストリッツァ監督が描いた作品。
主人公アクセル役をジョニー・デップ、レオ役をジェリー・ルイス、エレイン役をフェイ・ダナウェイ、グレース役をリリ・テイラー、ポール役をヴィンセント・ギャロが演じ、キャスティングも個性的だ。
ヒラメみたいな平べったい魚がいつも空を飛んでいる、なんとも不思議な雰囲気の映画で「パイレーツ・オブ・カリビアン」からジョニー・デップのファンになった人が観たら、呆気に取られるであろう作品。この当時の彼は、ハリウッドのアウトサイダー的存在で、本作のような作家性の強い作品に、好んで出演していた。
アリゾナの地を舞台に、失われたアメリカンドリームを求めて、なんとか新しい夢を見ようとする人々の「夢探し」の物語。
評価:★★★★
アリゾナ・ドリーム [DVD]
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by movie4life | 2009-04-28 00:03 | ア行

ジプシーのとき

旧ユーゴスラヴィアの、ジプシーたちが生活するとある小さな村。ベルハンは不思議な魔法とジプシーの誇りを祖母から授かり受けた心優しい少年だ。粗末な祖母の家で、足の悪い妹ダニラと放蕩者の叔父メルジャンと暮らしていた。ある日、悪辣なジプシー、アーメドが村に帰ってくる。急病になったアーメドの息子を、祖母の魔術で治療したお礼に、彼はダニラの足を治すことを約束し、ペルハンも一緒に町へと出発する。ダニラを入院させると、アーメドはペルハンを連れてイタリアを旅し、盗みや物乞いなどの悪事を教え込む。次第に悪に手を染めるベルハンだったが、妹ダニラが病院から姿を消したことを知り、アーメドに欺されていたこと気づくのだった・・・。

エミール・クストリッツァ監督と共同脚本のゴルダン・ミヒッチは、ジプシーの居住区に住み込んで、その生活感を掌握。祖母役のリュビシャ・アジョヴィッチや、叔父役のフスニャ・ハスィモヴィッチなど、実際のジプシーから主要なキャストとエキストラ24人が選ばれた。
ベルハン役は、「パパは、出張中!」でマリク少年の兄ミルザを演じていたダボール・ドゥイモビッチ。
ゴラン・ブレゴヴィッチの音楽が、1人の青年が辿る一大叙事詩を、印象的に彩っている。
また、本作はジプシーたちの言葉である「ロマニー語」で撮影された最初の映画であり、彼らの土着的な風俗が詩情豊かに見事に描かれている。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-04-28 00:02 | サ行

パパは、出張中!

c0186202_212043.jpg1950年、旧ユーゴスラヴィアのサラエボ。6歳の少年マリックは、祖父ムザフェル、父メーシャ、母セーナ、兄ミルザと幸せに暮らしていた。ところが、父親が愛人アンキッツァにふと漏らした国政批判のせいで逮捕され、強制収容所に入れられてしまう。不安がるマリックに対し、「父親は出張中だ」とごまかす母親だったが・・・。

反スターリン主義を標榜し、チトー政権の5ヵ年計画の実現に向けて邁進する旧ユーゴスラヴィアを舞台に、時代の波に翻弄される一家の姿を体制批判をこめて描いたヒューマン・ドラマ。
1985年カンヌ国際映画祭では、パルムドール大賞を受賞している。
少年マリックが夜な夜な繰り返す夢遊病も、そんな大人たちの不安を体言しているようである。
少年の成長を描くのどかなエピソードの数々と、それに対し、権力に支配された当時のユーゴスラヴィア庶民の憂いや悲しみが鮮やかに描かれている。
エミール・クストリッツァ監督作品。
1986年度 キネマ旬報ベストテン 第5位。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-04-28 00:01 | ハ行