おすすめ映画のレビュー・批評やランキングを紹介します!!過去に観た映画のレビューも追加していきます。お楽しみに!


by movie4life
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

カテゴリ:カ行( 36 )

過去のない男

↓↓↓2009/08/16 UP↓↓↓
夜行列車でヘルシンキに着いた一人の男。彼は突然暴漢に襲われて、瀕死の重傷を負う。奇跡的に一命は取り留めるものの、過去の記憶を全て失っていた。しかし、幸運にもそんな彼にコンテナで暮らす極貧の一家が手を差し伸べ、男は彼らと穏やかな生活を送り始める。やがて、日雇い労働をして暮らすようになった彼は、救世軍で働く女性イルマと出会い、心を通わせていく・・・。

過去の記憶を失った男が新しい人生を歩いてゆく様を描いた、アキ・カウリスマキ監督によるユーモラスな感動作。
過去のない男を、マルック・ペルトラが演じる。
イルマ役を、カウリスマキ作品の常連カティ・オウティネンが演じ、2002年カンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞している。

恋心の芽生えとともに、救世軍主催のロック・コンサートを企画したりと、男が行動的になっていく様子が淡々と描かれており、素晴らしい。
全編に流れるフィンランドのムード歌謡(イスケルマ)の名曲の数々とともに、挿入歌として流れるクレイジーケンバンドの「ハワイの夜」が印象的である。
人にとって過去の記憶は、その人の人格を形成する上で、とても重要だと思う。でも、それ以上に大切なのは、現在を精一杯に生きて、未来に生きることである。自分が年老いても、出来る限りそういう生き方をしたい。そんなことを感じさせる映画であった。
2002年度 キネマ旬報ベストテン 第7位。
評価:★★★★
c0186202_21473498.jpg
過去のない男 [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-08-16 00:01 | カ行

クリムゾン・タイド

「サブウェイ123 激突」公開記念として、トニー・スコット監督作品です。
↓↓↓2009/08/09 UP↓↓↓
c0186202_22303010.jpg199X年。ロシアの国粋主義者が、シベリアの核ミサイル基地を占拠。アメリカの戦略原子力潜水艦アラバマに出撃命令が下る。
出撃から6日目、目的海域に達したアラバマは、臨戦態勢に入った。
そして出撃から12日目、アラバマのソナーが敵潜水艦の影を捉える。ペンタゴン(米国防総省)から通信が入ったその時、敵魚雷がアラバマをかすめて爆発した。通信は途中で遮断され、ミサイルの発射か中止か、はっきりしない。核攻撃命令をめぐって、艦長のラムジーと副艦長のハンターは真っ向から対立する・・・。

核戦争の危機に直面した原潜内での極限状況を、トニー・スコット監督がスリリングに描いた軍事サスペンス。
ラムジー役のジーン・ハックマンが、歴戦の叩き上げの艦長を演じる。
ハンター役のデンゼル・ワシントンが、ハーバード大卒のエリートで着任したばかりの副艦長を演じる。
武器将校ウェップス役をヴィゴ・モーテンセンが演じ、脇を固めている。

「潜水艦映画にハズレなし」と言われるが、全面核戦争を引き起こしかねない原潜を舞台に、極限状況下で二者択一を迫られる乗組員たちの人間模様が、緊迫感たっぷりに描かれる。
ジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンの激しい演技の応酬は、見応え十分である。
脚本にクエンティン・タランティーノがノンクレジットで参加しており、「スター・トレック」に関するエピソードは彼がリライトしたものと思われ、タランティーノらしさが出ていて、なかなか面白い。
評価:★★★★
クリムゾン・タイド 特別版 [DVD]
c0186202_22431455.jpg

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-08-09 00:03 | カ行

キューティ・ブロンド

↓↓↓2009/08/08 UP↓↓↓
陽気で天然ブロンド美女のエル・ウッズは、学校一の人気者。だが婚約寸前までいった恋人のワーナーに髪がブロンドすぎて政治家を目指す自分の妻にふさわしくないと、ふられてしまう。エルは、ワーナーがハーバードのロー・スクールに進学すると知ると、自分も猛勉強を開始して、見事に入学するのだった。しかし、再会したワーナーは、すでに婚約者のヴィヴィアンと交際しており、彼女はエルを学園の邪魔者扱いする。それが逆にエルのやる気に火をつけるのだった・・・。

超一流ロー・スクールに合格した陽気なブロンド美女が、ポジティヴに目標に向かって突き進むさまを描いたコメディ。
エル役のリース・ウィザースプーンの、根拠のない自信に満ち溢れた前向きさには、いつの間にか感動してしまう。
ロバート・ルケティック監督による、落ち込んでいる時におススメの映画!
評価:★★★★★
c0186202_22411246.jpg
キューティ・ブロンド (特別編) [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-08-08 00:01 | カ行

ギルバート・グレイプ

c0186202_21493196.jpg人口1000人ほどの田舎町、アイオワ州エンドーラ。24歳のギルバート・グレイプは、大型スーパーの進出で客足の遠のいた食料品店に勤めていた。日々の生活は退屈なものだったが、彼には町を離れられない理由があった。知的障がいを持つ弟アーニーと、17年前の父親の自殺以来、自分で身動きが取れないほど太った過食症の母親の世話を、姉のエイミーと妹のエレンとともに見なければならなかった。そんなある日、ギルバートは、トレーラー・ハウスで祖母と旅を続ける少女ベッキーと出会う・・・。

「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」で注目を浴びたラッセ・ハルストレム監督が、ハリウッドで手掛けたヒューマンドラマ。
ギルバート役のジョニー・デップが、旅をする少女との出会いをきっかけに、自分の人生を見つめ直す青年を演じる。ティム・バートン監督作品に出演している時のような、奇妙なキャラクターではない等身大の悩める青年を演じている。
ベッキー役のジュリエット・ルイスが、ギルバートに優しい愛情を注ぐ、不思議な魅力を持った美少女を好演している。
アーニー役のレオナルド・ディカプリオは、本作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。その後「タイタニック」でブレイクするレオ様が、障がいを持つ難しい役を見事に演じている。

「この町での生活は、音楽なしでダンスを踊っているみたいだ」と語っていたギルバートが、ベッキーとの出会いにより、心の奥深くに沈みこんでいた感情を呼び覚ましていく。
また、ラストの火災のエピソードは、ギルバートの家族への溢れる愛情に涙せずにはいられない。
出演者一人ひとりの演技が光っており、描かれる一つ一つエピソードも素晴らしい。
鑑賞後の爽快感が格別な、おすすめの1本である。
1994年度 キネマ旬報ベストテン 第5位。
評価:★★★★★
ギルバート・グレイプ;WHAT'S EATING GILBERT GRAPE [DVD]
c0186202_22115719.jpg

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-07-27 00:02 | カ行

クルックリン

1970年代のブルックリン。そこに暮らすアフリカ系アメリカ人のカーマイケル一家は、売れないミュージシャンの父親と働き者の母親、そして5人の子供たちからなる7人家族。ダディは子供たちに優しいが、仕事もなく、金にならない曲ばかり作っている。そんなダディに愛想を尽かしたマムの怒りがついに爆発。これが原因でダディは家を出ることになる・・・。

スパイク・リー監督が、自らの少年時代を描いた家族ドラマの秀作。
ダディ役をデルロイ・リンドー、マム役をゼルダ・ハリス、近所のチンプラ役をスパイク・リーが演じている。
一人娘トロイ役のゼルダ・ハリスが、映画初出演ながら、印象的な演技を見せてくれる。

「ドゥ・ザ・ライト・シング」や「ジャングル・フィーバー」といった社会的な問題作を撮り続けてきたスパイク・リー監督が、ブルックリンで過ごした自身の少年時代を描いたファミリー・ドラマ。
「麻薬やギャング、ヒップホップなど、これまで自分が描いてきたものは、アフリカ系アメリカ人の一面にしか過ぎず、別の側面を描き出したかった」と言う監督の言葉どおり、穏やかでノスタルジックな作品となっている。
評価:★★★★★
c0186202_2049389.jpg
クルックリン 【ベスト・ライブラリー 1500円:第2弾】 [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-07-23 00:04 | カ行
ミネソタ州セントポールのフィッツジェラルド劇場。毎週土曜日の夜、ここで公開生放送が行われてきた人気のラジオ番組「プレイリー・ホーム・コンパニオン」。この日も収録を前に、司会者のギャリソン・キーラーや姉妹のカントリー歌手ロンダとヨランダら、おなじみの出演者が次々と楽屋入りする。一方、番組の保安係ガイは、劇場に現れる謎めいた美女の噂を口にする。そんな中、今宵も司会者ギャリソン・キーラーのいつもと変わらぬ名調子で番組はスタートした。だがその晩は、テキサスの大企業にラジオ局が買収されてしまい、これが最後の放送だった・・・。

巨匠ロバート・アルトマン監督の遺作となった群像劇。
実在の人気ラジオ番組「プレイリー・ホーム・コンパニオン」を題材に、番組の名物司会者ギャリソン・キーラーが、この映画の原案・脚本を担当。司会役で映画初出演を果たした。
姉妹のカントリー歌手メリル・ストリープ、リリー・トムリンをはじめ、リンジー・ローハン、ジョン・C・ライリー、ウディ・ハレルソンら、オールスターキャストが吹き替えなしで熱唱している。
ヴァージニア・マドセンが死の天使役で、トミー・リー・ジョーンズが新オーナー役で出演している。

様々な思いを胸にステージに立つ出演者たちの人生模様が、哀感とユーモアを織り交ぜつつ、アルトマン監督ならではの軽妙な語り口で鮮やかに綴られる。
死の天使が「老人の死は悲劇ではない」とささやくセリフがあり、まるでアルトマン監督が自身の運命を予感していたようであった。
本作には、終始穏やかな雰囲気が漂っており。最期まで見事な演出であった。
2007年度 キネマ旬報ベストテン 第3位。
評価:★★★★★
c0186202_223858.jpg
今宵、フィッツジェラルド劇場で [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-07-18 00:01 | カ行

ギター弾きの恋

c0186202_23243711.jpg1930年代、「世界で2番目」を自称するギタリスト、エメット・レイは、音楽的な才能に恵まれながらも、不埒で自堕落な毎日を送っていた。ある日、彼はニュージャージーで口のきけない純真な女性ハッティと出逢う。エメットに時には横暴な態度をとられながらも、彼女は献身的な愛を捧げ続け、やがて2人は愛し合うようになる。しかし、気紛れな生き方がやめられないエメットは、ハッティを捨て、上流階級出の女性ブランチと衝動的に結婚してしまう。やがて、ブランチとの結婚生活も破局を迎え、虚ろな日々を送るエメットは、自分にとって本当に大切だった愛に気付くが・・・。

ジャズ通で知られるウディ・アレン監督が初めてジャズ・プレイヤーを主人公にして撮った作品。
エメット役のショーン・ペンが、ギターの腕は確かだが、愛に不器用な主人公を、ユーモアとペーソスを交えながら演じている。
ハッティ役のサマンサ・モートンが、セリフのない難しい役柄ながら、表情豊かに恋する女の可愛さを、見事に演じている。
ブランチ役はユマ・サーマンが演じている。

ウディ・アレン版のフェデリコ・フェリーニ監督の「道」とでも言える作品。
ショーン・ペン演じる、どうしようもない自堕落なろくでなしだが、どこか憎みきれないキャラクターが秀逸である。ラストの切なさが絶品のおすすめ映画の1本。
評価:★★★★
ギター弾きの恋 [DVD]
c0186202_23304133.jpg

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-07-10 00:18 | カ行

カイロの紫のバラ

1930年代、ニュージャジー。熱心に映画館に通いつめるウェイトレスのセリシアに、ある日スクリーンの中から映画の主人公トム・バクスターが語りかけてくる。スクリーンを抜け出したトムは、セシリアを連れて劇場を後にする。映画の登場人物たちはあきれて物語の進行を中断。大慌ての興行者をよそに、2人は意気投合して恋を語り合う。そこへ、主人公を演じた本物のギル・ジェルバートが現れて、事態はますます混乱を極めていく・・・。

映画を愛する者なら誰もが一度は夢見る、ウディ・アレン監督によるファンタジックなラブ・ロマンス。
セリシア役をミア・ファローが演じている。
トム役とギル役の1人2役をジェフ・ダニエルズが、器用に演じ分けている。

映画を愛する、全ての人のために作られた作品。
セリシアは、映画を観ることで現実を逃避しているのかもしれない。
でも現実を逃避できるから、人は生きていけるのであって、それが私にとって映画だったことは、とても幸せなことだと最近しみじみ感じる。素晴らしい映画との出会いを求める旅は、止められそうにない。
1986年度 キネマ旬報ベストテン 第2位。
評価:★★★★★
c0186202_21115829.jpg
カイロの紫のバラ [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-06-25 00:07 | カ行

カメレオンマン

1920年代のアメリカに、ゼリグという変わったユダヤ人がいた。彼はカメレオンのように周りの環境に順応し、身体つきも精神も変身してしまうのだ。彼の治療にあたったのが、フレッチャー博士。彼女が治療を始めると、ゼリグは精神分析医に変身してしまう。治療を進めていくうちに、彼は子供の頃からいじめられっ子で、「白鯨」を読んでいないことを馬鹿にされるのをを恐れて、「読んだ」と嘘をついた時からカメレオンのように変身するようになったことがわかる。そして彼は、いつしかフレッチャー博士と恋に落ちるのだった・・・。

人種・国籍を問わず、あらゆる人間に変身してしまうという特異体質を持つ男が巻き起こすコメディを、ドキュメンタリー・タッチで描いたウディ・アレン監督・主演作品。
ゼリグ役のウディ・アレンが、黒人の間に立てば黒人に、中国人の間に立てば中国人に、肥満の男性の間に立てば肥満に変身する男を演じている。
フレッチャー博士役をミア・ファローが演じている。ファローは、アレン監督の前作「サマー・ナイト」以降、公私にわたるパートナーとして、数々の彼の作品に出演している。

当時のニュースフィルムを引用することで、ベーブ・ルースやヒトラーと「共演」するゼリグの姿には、「フォレスト・ガンプ」以前にもCGを使わない本作のような作品があったことに驚かされる。
コメディ映画でありながら、ユダヤ人のゼリグがナチス・ドイツに入党するという展開は、他者に安易に迎合する現代人のアイデンティティーへの強烈な皮肉となっている。
1984年度 キネマ旬報ベストテン 第5位。
評価:★★★★★
c0186202_025271.jpg
カメレオンマン [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-06-24 00:06 | カ行

クィーン

ダイアナ元妃が亡くなられた直後の、英国王室の1週間を描いた映画。

王室の尊厳を守る孤高の女王役ヘレン・ミレンの演技に引き込まれる。
スティーヴン・フリアーズ監督作品。
2007年度 キネマ旬報ベストテン 第4位。
評価:★★★★★
c0186202_7172542.jpg
クィーン<スペシャルエディション> [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-06-20 00:01 | カ行