おすすめ映画のレビュー・批評やランキングを紹介します!!過去に観た映画のレビューも追加していきます。お楽しみに!


by movie4life
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カテゴリ:マ行( 34 )

まぼろし

↓↓↓本日(2009/08/17)UP↓↓↓
c0186202_2282729.jpg結婚生活25年目の50代の夫婦マリーとジャン。子供はいないが幸せな2人は、毎年夏になると訪れているフランス南西部のランド地方の別荘にやってくる。しかし、人気のない海辺でマリーが眠っている少しの間に、海に入ったはずのジャンが行方不明になってしまう。ヘリコプターを使った警察の捜査でも手がかりはつかめない。数日後、パリに戻ったマリーだが、やがてジャンの幻が見えるようになり・・・。

フランソワ・オゾン監督が愛する伴侶を突然失った女性の深い喪失感を描いた作品。
マリー役のシャーロット・ランプリングが、今なお衰えぬ美しさを漂わせて、哀しみに耐え死を受け入れていく女性を存在感たっぷりに演じている。特に、新しくできた恋人とベッドを共にするシーンで、「あなたは軽いのよ・・・」と笑い出すシーンは圧巻である。まさに、彼女の存在抜きでは考えられない作品である。

ラストシーンで、遠くの海岸線に見えるジャンのまぼろしに向かって、マリーは走り出す。
この美しくも、哀しいラストシーンが、何ともいえない余韻を残す作品である。
2002年度 キネマ旬報ベストテン 第5位。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-08-17 00:01 | マ行
c0186202_032398.jpg1958年、スウェーデン。海辺の小さな町に住む12歳のイングマル少年は病気の母親の元を離れ、グンネル叔父さんが暮らす田舎の村へ行くことになった。個性的な村人たちに囲まれて過ごす楽しい日々。中でも村のガキ大将サガの姿は、イングマルの心に爽やかに焼きついた。そして、サガが少年ではないという事実は、イングマルの心を激しくゆさぶった。しかし、そんな彼の上に母親の死、愛犬シッカンとの別れといった現実は重くのしかかる・・・。

人々との出会いや別れを通して人生に目覚めていく少年の姿を、ユーモアゆたかに描いた、ラッセ・ハルストレム監督による心温まるヒューマンドラマ。
イングマル少年役のアントン・グランセリウスのまさに犬のような笑顔が、本作に不思議な魅力を与えている。
サガ役のメリンダ・キンナマンは、不思議な少女役を瑞々しく演じている。

「人工衛星に乗せられて、地球最初の宇宙旅行者の生物になったライカ犬の運命を思えば、どんな出来事も決して不幸ではない。」
12歳のイングマル少年は、いつもそう考えることで、色んな不幸を乗り越えてきた。
子供から少年へと成長していく、イングマル少年の幼年期の終わりを鮮やかに切り取った秀作である。
評価:★★★★★
マイライフ・アズ・ア・ドッグ [DVD]

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by movie4life | 2009-07-26 00:01 | マ行

マルコムX

青年マルコムは、NYハーレムで、街のボス、アーチーの手下となり、悪事のかぎりをつくす。21歳の時に、友人ショーティと窃盗罪で逮捕され、8~10年の懲役を受ける。刑務所の中でイスラム教に改宗した彼は、教養を身に付け、マルコムXと改名する。出所したマルコムは、ブラック・モスリムの指導者イライジャ・ムハマッドのもとで、白人を敵対視する扇動的な運動を展開する。やがて、組織の活動に疑問を感じたマルコムは、組織を脱退。メッカを巡礼したマルコムは、他を否定しない異人種との共存という新しい理念に目覚める。しかし、1965年2月21日、ハーレムのオーデュボン・ボウルルームでの講演中に、ブラック・モスリム組織の一員によって、39歳の若さで射殺されるのだった・・・。

黒人解放運動指導者マルコムXの生涯を、スパイク・リー監督・製作・脚本・出演で描いた渾身の力作。
マルコム役をデンゼル・ワシントンが演じ、マルコムについて調べ尽くしたという非の打ち所のない演技に魅了される。
マルコムの妻ベティ役をアンジェラ・バセットが、アーチー役をデルロイ・リンドーが、ショーティ役をスパイク・リーが演じる。

原作は「ルーツ」の作者として有名なアレックス・ヘイリーがまとめた「マルコムX自伝」。
「非暴力主義」を前提とした公民権運動のリーダー、キング牧師に対し、常に「過激派」「暴力主義者」といったイメージが付きまとうマルコムXの真実の姿と思想に、スパイク・リー監督が迫っている。
マルコムが、「キリストは生誕の土地から考えて、肌が黒かったはずだ。」と発言するシーンがあるが、鑑賞当時「なるほど」と感じたことを覚えている。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-07-21 00:03 | マ行
マンハッタンのマンション住まいで、一見優雅なカルチャー・ライフに浸っている、ラリーとキャロルのリプトン夫妻。ある日、マンションの隣室に住む初老のハウス夫妻の妻が突然心臓発作で亡くなる。元来詮索好きだったキャロルは、ハウス氏の妙に明るい態度に疑問を抱き、気弱な夫や友人を巻き込みながら探偵ごっこに乗り出すが・・・。

ミア・ファローとの破局後、かつての名コンビのダイアン・キートンと組んだウディ・アレン監督・主演のミステリー・コメディ。
キャロル役をキートンが演じ、「マンハッタン」以来、14年ぶりとは思えないアレンと息の合った演技を見せてくれる。
キャロルの友人テッド役をアラン・アルダが、女流作家マーシャ役をアンジェリカ・ヒューストンが演じている。

前作「夫たち、妻たち」でも使われた手持ちカメラの映像は、観る人によって好き嫌いが分かれるだろう。オーソン・ウェルズの「上海から来た女」を事前に観ておくと、より本作を楽しめると思う。
アレンとキートンのユーモラスな掛け合いが楽しめる、監督久々の娯楽作となっている。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-07-01 00:13 | マ行

M:i:III

c0186202_17545396.jpgミッション:インポッシブル・シリーズの第3弾。
IMFのエージェント、イーサン・ハントは現場を退き、教官としての仕事をしながら婚約者のジュリアと幸せな生活を送っていた。そんな彼に、かつての教え子であるリンジーが、ベルリンで敵に捕らえられたという知らせが届く。迷いながらも救出作戦に参加したイーサンは、ルーサー、ゼーン、デクランら仲間達とのチームワークを発揮し、見事にリンジー救出を果たしたが、ヘリでの脱出中にリンジーの頭に仕掛けられた時限爆弾が作動して、彼女が死んでしまう。イーサンはリンジーが監視していた、ブラックマーケットの商人であるオーウェン・ディヴィアンを拘束すべく、仲間とバチカンへ向かうが・・・。

本作は「ミッションを実行する」のではなく「イーサンが巻き込まれた危機を1つ1つ乗り越えていく」という展開でストーリーが描かれている。
アクションシーンの連続は、観客を飽きさせないが、ちょっと詰め込みすぎのため、個々のアクションの印象が薄くなってしまった。
イーサン役のトム・クルーズは、アクションに次ぐアクションを自ら演じている。
ディヴィアン役のフィリップ・シーモア・ホフマンは、本作のような悪役を演じると、絶妙にうまい。
J・J・エイブラムス監督作品。
評価:★★★★★
M:i:III
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by movie4life | 2009-06-27 00:01 | マ行

マンハッタン

ニューヨーク、マンハッタン。アイザックは中年の売れっ子TVライターだったが、シリアスな小説家に転向しようとしていた。2人目の妻ジルは、女の愛人と暮らして別居中。いつものように、アイザックは粋なレストランで、親友の大学教授エールは妻エミリーを、42歳の彼は17歳の同棲中の高校生トレーシーを同伴して、会話に花を咲かせていた。ある日、近代美術館を見学中のアイザックとトレーシーは、エールと彼の浮気相手メリーに出会う。雑誌ジャーナリストのメリーの軽薄なインテリぶりに、ウンザリするアイザックだったが、数日後、偶然パーティで再会した2人は完全に意気投合。2人で夜が白み始めるまでマンハッタンを散歩するのだが・・・。

ニューヨークと、そこで暮らす都会人の一転二転する恋心を描いた、ウディ・アレン監督・主演作品。
アイザック役のウディ・アレンが、例のごとくコンプレックスを抱えた中年男を演じている。
メリー役をダイアン・キートンが、ジル役をメリル・ストリープが演じている。
トレーシー役のマリエル・ヘミングウェイが、アイザックに夢中の女子高生を好演しており、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。ちなみに彼女の祖父は、文豪アーネスト・ヘミングウェイである。

ジョージ・ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」をバックに、ゴードン・ウィリスによって、モノクロで撮影されたマンハッタンの情景は秀逸である。
アレンは本作でも、コンプレックスの塊で優柔不断なアレンであった。
1980年度 キネマ旬報ベストテン 第5位。
評価:★★★★★
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マンハッタン [DVD]

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by movie4life | 2009-06-22 00:04 | マ行
マトリックス・シリーズの第3弾。
現実世界とマトリックスの間に取り残されてしまったネオは、仲間達に助けられ現実世界へ戻ってくる。コンピュータ側が、センティネルの大群でザイオン壊滅のため猛攻を仕掛けてくる中、ザイオン軍は必死の抵抗を試みていた。一方、はぐれプログラムとなったスミスは、今や現実世界と、マトリックスを含めたマシン帝国をも破壊しうる脅威の存在として、ネオとの最終決戦に備えていた。そんな中、ネオとトリニティーは、予言者オラクルの最後の導きの言葉を信じ、マシン・シティーの心臓部へと入り込む危険な旅に出るのだった・・・。

本作の感想であるが、マシン軍とザイオン軍の戦闘シーンが長く、ストーリー展開が単調である。
あと、3部作のクライマックスは、このようなラストしかなかったのだろうか。やはり、1作目のようなカタルシスのあるエンディングのほうが、私は好きだ。
アンディ・ウォシャウスキー/ラリー・ウォシャウスキー監督作品。
評価:★★★★★
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マトリックス レボリューションズ [DVD]

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by movie4life | 2009-06-21 00:03 | マ行
マトリックス・シリーズの第2弾。
人類の救世主として覚醒したネオ。しかしコンピュータ側が、人類最後の都市ザイオンに対し、センティネルと呼ばれるロボット25万体での殲滅作戦を決行したことが明らかとなった。残された時間は、72時間。ザイオンを救うためには、マトリックスの全ての入口の鍵を持つ「キー・メーカー」の存在が不可欠だった。彼を見つけるため、ネオとトリニティー、モーフィアスは、再びマトリックスへと乗り込んでいくのだった・・・。

オープニングでのトリニティーの登場シーン、フリーウェイでのチェイス・シーン、そしてネオ対100人のエージェント・スミスとの格闘シーンなど、本作でも視覚的な見所は多い。
また、マトリックス世界の全貌を知り、「救世主」としての自分の役割に苦悩するネオの姿など、ストーリー面でも深みは増している。
しかし前作との決定的な違いは、第3弾に続くが故に、鑑賞後のカタルシスが少ないことである。3部作の2作目には多いことではあるが・・・。
アンディ・ウォシャウスキー/ラリー・ウォシャウスキー監督作品。
評価:★★★★★
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マトリックス リローデッド [DVD]

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by movie4life | 2009-06-21 00:02 | マ行

マトリックス

マトリックス・シリーズの第1弾。
コンピュータ・プログラマーのトーマス・アンダーソンには、凄腕ハッカー「ネオ」としての別の顔があった。ある日、ディスプレイに現れたメッセージを元に、謎の美女トリニティと接触したネオは、彼女に導かれモーフィアスという男に出会う。彼はネオにこの世界について衝撃的な事実を告げるのであった・・・。

マトリックスの公開前後で、映画界のVFX技術は明らかに変化した。日本のアニメ映画「攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELL」の影響を受けているのは有名な話だが、香港ワイヤーアクションの第一人者であるユエン・ウーピン武術指導のカンフー・アクション、不思議の国のアリスをモチーフにしたストーリー展開など、あらゆる要素が融合した奇跡のような映画。この映画を、ぜひ体感してほしい!
アンディ・ウォシャウスキー/ラリー・ウォシャウスキー監督作品。
1999年度 キネマ旬報ベストテン 第6位。
評価:★★★★★
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マトリックス 特別版 [DVD]

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by movie4life | 2009-06-21 00:01 | マ行

めぐりあう時間たち

c0186202_21181432.jpg1923年、ロンドン郊外のリッチモンド。作家ヴァージニア・ウルフは病気療養のため夫レナードとこの地に移り住み、「ダロウェイ夫人」を執筆していた。そんな彼女のもとに、姉のヴァネッサたちが訪ねてきて、午後のティー・パーティが開かれる・・・。
1951年、ロサンジェルス。「ダロウェイ夫人」を愛読する妊婦のローラ・ブラウンは、夫が望む理想の妻でいることに疲れながらも、夫の誕生パーティを開くためケーキを作り始める・・・。
2001年、ニューヨーク。「ダロウェイ夫人」の主人公と同じ名前の編集者クラリッサ・ヴォーンは、エイズに冒された元恋人の作家リチャードが、栄えある賞を受賞したことを祝うパーティーの準備をしていた・・・。

スティーヴン・ダルドリー監督が、ヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」に関係する3つの時代の3人の女性たちの運命的な1日を綴った文芸ドラマ。
ヴァージニア役のニコール・キッドマンが、本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞している。付け鼻をして、一見彼女とはわからない顔で、神経症を患った作家ヴァージニアを繊細に演じている。
ローラ役のジュリアン・ムーアが、夫の望む理想の妻を演じることに疲れる主婦を演じている。個人的には、キッドマンよりも「良き妻」を演じる彼女の演技の方が、独特の迫力を感じ、印象に残った。
クラリッサ役のメリル・ストリープが、女性と同棲しながら、元恋人との幸福な時間を忘れられない女性編集者を演じている。
あと、リチャード役のエド・ハリスが、エイズ患者の作家を熱演している。

3人の女性に共通して描かれるテーマは、「自分が自分らしく生きるということ」と「それに伴う苦悩」である。そして彼女たちは、周囲の人たちに影響を与える、何らかの選択をする。
三大女優の演技、脚本、音楽、映像すべてが非常にレベルの高い映画であった。

クラリッサから娘へのセリフに、「今から思えば、人生のあの時が幸せだったのよ。」という主旨のものがある。これは事実かもしれないが、私には大変悲しいことに感じた。

浦沢直樹の漫画「MASTERキートン」の「穏やかな死」というエピソードに、こんなセリフがある。
「じいさん、いくつだ?」
「俺か・・・・・96だ。」
「じいさん、そんなに長い間生きてどうだった?」
「楽しかったよ。」
「いくつの時が、1番楽しかった?」
「・・・今だな。」
なかなか私も思い通りの人生を送れていないが、この「じいさん」のように生きたいと、私は思う。
2003年度 キネマ旬報ベストテン 第3位。
評価:★★★★★
めぐりあう時間たち [DVD]
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by movie4life | 2009-06-12 00:02 | マ行