おすすめ映画のレビュー・批評やランキングを紹介します!!過去に観た映画のレビューも追加していきます。お楽しみに!


by movie4life
カレンダー

<   2009年 05月 ( 62 )   > この月の画像一覧

パーフェクト・ワールド

1963年、テキサス州。ブッチ・ヘインズは、同じ囚人のテリーとアラバマ刑務所を脱走する。途中、8歳の少年フィリップの家に押し入った2人だったが、少年に危害を加えようとしたテリーを、ブッチが射殺する。今回の追跡の陣頭指揮には、州警察署長のレッド・ガーネットが当たった。レッドはブッチが10代の頃、彼の更生のためを思って少年刑務所に送った当人だった。一方、ブッチとフィリップの間には、奇妙な友情が芽生えていた。ブッチの父親は、妻と息子を残し、たった1度アラスカから絵ハガキをよこしたきり、2度の彼の前に現れることはなかった。フィリップも父親を知らず、エホバの証人の信者である母親のもとで、厳しい戒律から年頃の男の子の楽しみは何一つ与えられずに育っていた。ブッチが少年の中にかつての自分の姿を見たとき、その逃亡は、完璧な楽園「パーフェクト・ワールド」を象徴する地、アラスカを目指す旅へと変わっていた・・・。

クリント・イーストウッドとケヴィン・コスナーの初顔合わせが話題を呼んだイーストウッド監督作品。
ブッチ役のケヴィン・コスナーは、本作で初の悪役に挑戦している。
レッド役のクリント・イーストウッドは、少年時代のブッチに重い量刑を科したことが裏目となり、犯罪を繰り返す彼に悔恨の念を感じる複雑な役を演じている。
「パーフェクト・ワールド」など、どこにもないことを観客はあらかじめ気付いているだけに、想像通りのエンディングに向かっていくストーリーが切ない。
評価:★★★★★
c0186202_12143321.jpg
パーフェクト ワールド [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-05-31 00:09 | ハ行

許されざる者

1880年、ワイオミング。冷酷な殺人鬼として悪名を轟かせたウィリアム・マニーも、今は2人の子供と静かに農場で暮らしていた。そんなマニーの元にスコフィールド・キッドという若いガンマンが、2人のカウボーイに1,000ドルの賞金が懸けられた話を持ち掛けてくる。農場だけでは生活が苦しいマニーは、やむなく11年ぶりに銃を手にする。マニーのかつての相棒ネッド・ローガンを加えた3人は、追跡行に出るのだった。その頃、町では実力者の保安官のリトル・ビル・ダゲットが、やって来る賞金稼ぎを片っ端から叩きのめしていた・・・。

クリント・イーストウッドが自身の「最後の西部劇」と語った、アカデミー賞作品賞・監督賞を受賞した入魂の作品。
本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞したジーン・ハックマンは、町の平穏のために暴力と恐怖で人々を牛耳る保安官ダゲットを演じる。ダゲットは、家では大工仕事に精を出す家庭人であり、「善」と「悪」を併せ持つ複雑な役柄を見事に演じている。
一方、イーストウッド演じるマニーは、かつては列車強盗を働き、女子供まで殺した札付きの「悪」である。だが今では、子供を気づかい、女性に優しく、友情に厚い男であり、最後には観る者にカタルシスを与える銃撃シーンを演じる。

この映画には、かつての西部劇のような、単純な「善」と「悪」は存在しない。登場人物1人ひとりの選択を通して、暴力は加害者と被害者の双方に重大な影響を及ぼすという虚しい事実が描かれている。
セルジオ・レオーネとドン・シーゲル両監督に捧げられた、西部劇の名作である。
1993年度 キネマ旬報ベストテン 第1位。
評価:★★★★
c0186202_2142359.jpg
許されざる者 [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-05-31 00:08 | ヤ行
ハリウッド黄金時代の1950年代。多くの負債を抱えながらも、自分の気に入った作品しか撮らないカリスマ的な映画監督ジョン・ウィルソン。新作撮影のため、若き脚本家ピート・ヴェリルと共にアフリカへと旅立つが、ウィルソンの本当の目的は野生の象を狩ることにあった。現地人ガイドのライサーを案内に早々と象撃ちを始めるウィルソンに、脚本を進めることが出来ないヴェリルは、苛立ちを隠せない。やがて脚本が完成しないまま、現地にはプロデューサーのランダースをはじめ多くのスタッフや俳優たちがやって来る・・・。

ハンフリー・ボガートとキャサリン・ヘプバーン共演の映画「アフリカの女王」とその監督ジョン・ヒューストンをモデルに、「象狩り」に取り憑かれた映画監督を描いたクリント・イーストウッド監督・主演の作品。
美しいアフリカの自然を背景に、なぜウィルソンが「象狩り」に執着するのかの明確な説明もないまま、ストーリーは進んでいく。非常にわかりにくい映画ではあるが、それでも1本の映画にしてしまうところが、イーストウッドのなせる業なのだろう。
評価:★★★★★
c0186202_21402818.jpg
ホワイトハンター ブラックハート [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-05-31 00:07 | ハ行

バード

1954年9月1日、自殺を図り精神病院に収容されたチャーリー・“バード”・パーカーの脳裏に、故郷カンザスシティでの記憶が蘇る。18歳でニューヨークに進出したパーカーは、やがてダンサーのチャンと結婚する。1940年代後半になるとディジー・ガレスピーらとともに、「ビ・バップ」と呼ばれる新しいジャズの中心的存在として活躍し、音楽的絶頂期を迎えていた。しかし、華やかな活躍とは裏腹に、彼は次第に酒と麻薬に溺れていく・・・。

モダン・ジャズの祖であるサックス奏者チャーリー・パーカーの34年の生涯を、ジャズ好きで知られるクリント・イーストウッド監督が、回想を交えた絶妙な演出で、丹精込めて描いた作品。
パーカー役のフォレスト・ウィテカーが、麻薬に溺れ、傷つきながらも、己の音楽を勝ち取っていく男を熱演している。
オリジナル演奏をデジタル化したサウンドプロダクションは、アカデミー賞音響賞を受賞している。
ただ、全体的に映像が暗く、ストーリーの時間軸がわかりにくいのが残念!
評価:★★★★★
c0186202_21443091.jpg
バード

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-05-31 00:06 | ハ行
生涯を海兵隊に捧げてきたタフで呑んだくれの軍曹ハイウェイが、再役を志願する。彼の再役を快く思わないパワーズ少佐は、どうしようもない落ちこぼれ小隊の指揮を任せる。この小隊の若者たちは、戦うことの何たるかをまるで把握していない無責任集団だった。ハイウェイとの厳しい訓練が続く中で、次第に新兵たちは彼の心情を理解するようになっていく。そんなある日、小隊に対してグレナダ侵攻の出動命令が下される・・・。

カリフォルニア州カーメル市長就任後、第1作目となるクリント・イーストウッド監督・主演作品。
イーストウッド演じる昔カタギの男ハイウェイと、マーシャ・メイソン演じる元女房アギーとのロマンスが、作品に適度なスパイスを効かせている。
ロックスターを夢見るステッチ役で、後に「ニュー・ジャック・シティ」「黒豹のバラード」を監督するマリオ・ヴァン・ピーブルズが出演している。
また、1983年のグレナダ侵攻のリアルな再現シーンも、見所のひとつである。
評価:★★★★★
c0186202_21192242.jpg
ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場 [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-05-31 00:05 | ハ行

ペイルライダー


ゴールドラッシュにわくカリフォルニア。小さな峡谷の1つ、カーボン峡谷も鉱山主のラフッドによって乗っ取られようとしていた。この村に住む少女ミーガンと母のサラ、そして彼女の婚約者ハルの一家は、ラフッドから度重なる嫌がらせを受けていたのだった。そんなある日、1人の男が現れる。牧師の装いだったことから「プリーチャー」と呼ばれるその男は、一家を助けてラフッドの支配から町を解放しようとするのだが・・・。

「アウトロー」以来となる、久しぶりのクリント・イーストウッド監督・主演の西部劇。
イーストウッド版「シェーン」とも評価されている作品だが、彼が演じた過去に影のあるプリーチャー役は魅力的である。
西部の大自然をバックにした映像が美しい。
評価:★★★★★
c0186202_2055270.jpg
ペイルライダー [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-05-31 00:04 | ハ行
歌と酒をこよなく愛するカントリー・シンガーのレッドは、ある日、ナッシュビルのグランド・オール・オープリーのオーディションを受けてみないかと誘われる。おんぼろトラックに古ギターを積み込んで、甥のホイットと、死ぬ前に故郷に帰りたいというホイットの祖父の3人連れは、ナッシュビルを目指す。そんな3人の行く手には、様々な人や事件が待ち受けていた・・・。

最後に一花咲かせようと旅に出る男を描いたクリント・イーストウッド監督・主演のロード・ムービー。
レッド役のイーストウッドが、実際にギターを片手にカントリーを歌っているところは、この映画の見所のひとつである。
レッドを尊敬する甥のホイットを、イーストウッドの実の息子のカイル・イーストウッドが演じている。カイルは、現在ジャズ・プレイヤーとして活躍しており、イーストウッド監督作品の「グラン・トリノ」や「硫黄島からの手紙」の音楽も担当している。
ホイットの目を通して、当時のアメリカに生きた人々を哀感を込めて描いた作品。
評価:★★★★★
c0186202_20355126.jpg
センチメンタル・アドベンチャー [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-05-31 00:03 | サ行

ガントレット

ラスベガスからフェニックスまで、重要事件の証人の護送する任務を受けたしがない警官ショックリー。だがラスベガスで彼を待っていたのは、若く美しい娼婦マリーだった。フェニックスに行けば殺されると怯えるマリーの言葉に、最初は耳を傾けなかったショックリーだったが、2人の行く先々で不可解な事件が続出する・・・。

裁判で上司が不利になる証人を護送することになった警官の活躍を描くクリント・イーストウッド監督・主演のアクション映画。
マリー役で、当時イーストウッドと交際していたソンドラ・ロックが知的な娼婦を魅力的に演じている。
警官隊が待ち受けるなか、バスに乗りこんだ彼らが、数千発の弾丸の雨に突っ込む有名なラストシーンが強烈である。
評価:★★★★★
c0186202_2213669.jpg
ガントレット [DVD](実際のDVDと、上記の画像とは異なる場合があります。)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-05-31 00:02 | カ行

アウトロー

南北戦争末期のある日、農夫のジョジー・ウェールズは、突然現われたテリル大尉率いる北軍直属の一隊に妻子を殺されてしまう。怒りに燃えるジョージーは、銃を携えてフレッチャーら率いる反逆団に加わり復讐に立ち上がる。しかし、間もなく戦争は終わるが、テリルの策略にはめられた仲間の多くが殺されてしまう。その難を逃れたジョージーは独り、インディアンの土地をさすらう。彼は、道中でチェロキー族のローンや美しい女性ローラと出会い、共に旅を続けていく。だがその一方で、執拗にジョージーの行方を追うテリルと命を助けられテリルの部下となったフレッチャーたちの影が徐々に迫っていた・・・。

南北戦争後の西部に生きた男の半生を描いたクリント・イーストウッド監督・主演の意欲作。
ジョージーは7丁の銃を持ち、「1人の軍隊」と呼ばれていた。当時の拳銃は雷管式のため、弾薬の詰め替えに時間がかかり、1人で多数の敵と戦うには何丁かの銃を携える必要があったのだ。
マカロニ・ウエスタンで物理的リアリズムを学んだ、イーストウッドならではのユニークな発想の作品。
フレッチャー役のジョン・ヴァーノンとの、ラストシーンが印象的。
評価:★★★★★
c0186202_21435877.jpg
アウトロー 特別版 [DVD]

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-05-31 00:01 | ア行
日本人ヤクザの父マサシとマフィアの女だったタイ人の母ジンとの間に生まれた娘ゼン。自閉症の彼女は並外れた身体能力で、ビデオで一度観たアクションをすぐに自分の技にしてしまうことができた。
美しく成長したゼンはある日、母が末期の白血病に冒されていることを知る。多額の治療費を工面するため、母がかつて金を貸した男たちから、金を回収してまわろうとするのだが・・・。

「マッハ!」「トム・ヤム・クン!」で、世界中をムエタイ・アクションムービーの虜にしたプラッチャヤー・ピンゲーオ監督が3年ぶりに放つアクション映画。
ゼン役の“ジージャー”ことヤーニン・ウィサミタナンは、体力をつけるために11歳からテコンドーを習い始める。彼女が「七人のマッハ!!!!!!!」のオーディションを受けたところ、ピンゲーオ監督の目に留まり、基礎訓練に4年の歳月を費やして、本作でデビューを飾ったという。
ゼンの父マサシ役で、日本から阿部寛が出演し、派手な日本刀での格闘シーンを演じている。
ゼンの母ジン役の“ソム”アマラー・シリポンが、女手一つで娘を育て、大病を患いながら終始勇敢な母親役を演じている。

一見華奢なジージャーが、ノースタントで繰り広げるアクションは必見である。「マッハ!」がムエタイをベースとした映画だったのに対し、本作はテコンドーをベースとした足技中心の映画であった。
また、「マッハ!」が「光」とすれば、本作は「影」とも言える、どこかグロテスクで悲壮感漂う作品に感じた。それは、本作の敵役が「肉切り包丁」や「日本刀」「拳銃」で武装して戦いを挑んでくるため、「マッハ!」のような「素手」対「素手」の己の肉体を駆使した戦いがメインではないことが、理由の一つではないだろうか。

しかし、言葉を発さないゼンが、愛する母親のため、いくら傷つこうがひたすら戦い続ける姿は、それだけで感動的である。
「肉体が言葉を凌駕する!」、そんな魂を揺さぶるアクション映画であった。
評価:★★★★
>>公式サイト
c0186202_23591876.jpg

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
現在、参加中です!!ぜひ1日1回クリックお願いします。
[PR]
by movie4life | 2009-05-30 00:02 | タ行