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by movie4life
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<   2009年 06月 ( 33 )   > この月の画像一覧

夫たち、妻たち

マンハッタンに住む大学教授のゲイブ・ロスと美術関係出版社に勤めるジュディ夫妻には、親友のジャックとサリー夫妻がいる。ある夜、会食の席上で、彼らはジャックたちから離婚を打ち明けられる。この話に動揺したロス夫婦は、自らの愛情問題を見直すことになる。やがて、それぞれの前に魅力的な異性が現れて・・・。

2組の夫婦の葛藤を描きながら愛の本質を見つめた、ウディ・アレン監督・主演作品。
ゲイブ役をウディ・アレンが、ジュディ役をミア・ファローが演じている。
ジャック役を、「愛と哀しみの果て」などの監督で知られるシドニー・ポラックが演じている。
サリー役のジュディ・デイヴィスが、夫と新しい恋人との間で揺れる妻を熱演している。
ゲイブが興味を抱く生徒レイン役のジュリエット・ルイスの存在感ある演技も印象に残る。

激しいセリフのやりとりと、手持ちカメラでのリアルな映像を駆使したドキュメンタリー風のタッチで、2組の夫婦の愛の崩壊と再生を描いている。
本作完成後に、長年の公私にわたるパートナー関係に終止符を打った、アレンとミア・ファローが皮肉にも夫婦を演じている。さらにその破局後に、アレンが中国系養女と結婚するというエピソードも、本作を彷彿とさせているようで興味深い。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-06-30 00:12 | ア行

ウディ・アレンの影と霧

1920年代、ヨーロッパのとある町で、連続殺人事件が発生した。折り悪く、町にサーカス団がやってくる。女芸人アーミーは、浮気した恋人のピエロとケンカ別れしてサーカス団を飛び出し、娼館に転がり込む。そこで、一途な大学生ジャックに抱きたいと迫られ、渋々承知する。だが、アーミーは娼婦として警察に検挙されてしまう。そこで、うだつのあがらない事務員クライマンと出会い、2人の間には奇妙な友情が芽生える。ところが、ひょんなことからクライマンに連続殺人犯の容疑がかかり・・・。

ミステリアスな連続殺人事件と、それに巻き込まれた人々の人間模様を描いたウディ・アレン監督・主演作品。
クライマン役をウディ・アレンが、サリー役をミア・ファローが演じている。
ピエロ役をジョン・マルコヴィッチ、ピエロの浮気相手役をマドンナ、娼婦役をジョディ・フォスター、キャシー・ベイツ、リリー・トムリン、ジャック役をジョン・キューザックと、豪華なキャストが共演している。

アレン監督が、完璧なセットと陰影に満ちたモノクロ撮影で、フリッツ・ラングらドイツ表現派の映像美に挑んだ野心作。
ミステリーというか、コメディというか、不条理劇というか、ジャンル分けするのが難しい作品であり、あえてジャンル分けするならば、やっぱり「ウディ・アレン監督作品」ということになるのだろう。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-06-29 00:11 | ア行

私の中のもうひとりの私

大学で哲学を教えるマリオンは、知的で理性的な女性。2度目の結婚になる医師で優しい夫ケン、義理の娘ローラと、いたって幸せな日々を送っていた。自らの幸福な人生を疑ったことのなかった彼女は、新作の執筆のため、ニューヨークの下町に静かなアパートを借りる。そんなある日、隣室の精神分折医のもとに通う患者の声が聞こえてくる。その患者ホープの赤裸々な告白が、かつての自分の苦悩と重なり、次第に「もうひとつの自分」を見つめ直すようになる・・・。

ウディ・アレン監督が、初老に差しかかった一人の女性の自己発見の心の旅を描いた心理ドラマ。
マリオン役のジーナ・ローランズが、今までの自分の人生に苦悩し、それでもなお新たな人生への一歩を踏み出す主人公を、素晴らしい演技で見せてくれている。
ホープ役はミア・ファローが演じている。

本作も「インテリア」と同様、イングマール・ベルイマン監督の影響を色濃く感じる作品である。
自分がマリオンと同じ年齢になった時に、もう一度この映画を観たら、どのように感じるのだろうか。
私は男なので、マリオンのように今までの人生をリセットするような勇気は持てないように思うが。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-06-28 00:10 | ワ行

ラジオ・デイズ

第二次世界大戦が勃発したばかりの、ニューヨーク・クィーンズ区のロッカウェイ。少年ジョーの一家は何の仕事をしているのか言わない父、しっかり者の母、母の姉夫婦とその一人娘、母の妹で結婚運の悪い叔母のビー、母方の祖父母という大家族で、決して豊かではないが愛に溢れた幸福な日々を送っていた。一方、華やかなラジオ界を夢見るサリーは、ナイトクラブでシガレット・ガールをしながら、いつの日かラジオのパーソナリティになることを目指していた・・・。

ラジオが家族団欒の中心だった頃の古き良きアメリカへの郷愁を、ウディ・アレン監督が軽妙なタッチで描いた作品。
サリー役をミア・ファローが、ビー役をダイアン・ウィーストが演じている。
そして新年を祝うパーティの歌手役をダイアン・キートンが演じ、見事な歌声を聞かせてくれる。

ラジオからは、当時の数々のヒット曲が流れ、アレン監督の自伝的要素が濃い作品となっている。
ジョーが父親の職業を知るエピソードなど、一つ一つのエピソードが楽しく、鑑賞後はノスタルジックな気分に浸れる。
1987年度 キネマ旬報ベストテン 第7位。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-06-28 00:09 | ラ行

M:i:III

c0186202_17545396.jpgミッション:インポッシブル・シリーズの第3弾。
IMFのエージェント、イーサン・ハントは現場を退き、教官としての仕事をしながら婚約者のジュリアと幸せな生活を送っていた。そんな彼に、かつての教え子であるリンジーが、ベルリンで敵に捕らえられたという知らせが届く。迷いながらも救出作戦に参加したイーサンは、ルーサー、ゼーン、デクランら仲間達とのチームワークを発揮し、見事にリンジー救出を果たしたが、ヘリでの脱出中にリンジーの頭に仕掛けられた時限爆弾が作動して、彼女が死んでしまう。イーサンはリンジーが監視していた、ブラックマーケットの商人であるオーウェン・ディヴィアンを拘束すべく、仲間とバチカンへ向かうが・・・。

本作は「ミッションを実行する」のではなく「イーサンが巻き込まれた危機を1つ1つ乗り越えていく」という展開でストーリーが描かれている。
アクションシーンの連続は、観客を飽きさせないが、ちょっと詰め込みすぎのため、個々のアクションの印象が薄くなってしまった。
イーサン役のトム・クルーズは、アクションに次ぐアクションを自ら演じている。
ディヴィアン役のフィリップ・シーモア・ホフマンは、本作のような悪役を演じると、絶妙にうまい。
J・J・エイブラムス監督作品。
評価:★★★★★
M:i:III
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by movie4life | 2009-06-27 00:01 | マ行
20世紀初頭のアメリカ西部。プレインビューは義理の息子のH・Wを連れて、油田探しの日々を続けていた。ある日、ポールという青年から、自分の故郷に石油の源泉があるという情報を聞いた彼は、すぐに付近の土地の買い占めに乗り出す。間もなく油脈を掘り当てるのだが、「石油の利権」「宗教との対立」といった様々な問題が彼に降りかかる・・・。

異常なまでの欲望でアメリカン・ドリームを成し遂げた男に、最後に何が残ったのかを見届けて欲しい。
主人公プレインビューを、ダニエル・デイ=ルイスが怪演。
ポール・トーマス・アンダーソン監督作品。
2008年度 キネマ旬報ベストテン 第1位。
評価:★★★★
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by movie4life | 2009-06-26 00:01 | サ行

ハンナとその姉妹

マンハッタン。芸能一家の三姉妹の長女ハンナの夫エリオットは、妻の家庭的な雰囲気には満足しているものの、三女のリーに夢中だ。リーは年の離れた画家のフレデリックとソーホーのロフトで同棲中だが、ふとしたはずみでエリオットと深い仲になってしまう。一方、次女のホリーは陽気ではあるが、熱しやすく冷めやすい性格が災いして、恋愛も仕事も中途半端で、ハンナにいつも心配ばかりかけている。そんなある日、ハンナの家に前夫のミッキーが訪ねてくる・・・。

三姉妹と彼女たちに関わる男たちが織り成す人間模様を描いた、ウディ・アレン監督・主演の人間ドラマの傑作。
長女のハンナ役をミア・ファロー、次女のホリー役をダイアン・ウィースト、三女のリー役をバーバラ・ハーシーがそれぞれ演じている。
ミッキー役のウディ・アレンは、病気恐怖症のTVプロデューサーを演じている。
従来のアレン作品なら、自身で演じていそうな浮気男のエリオット役をマイケル・ケインが演じている。

家庭・仕事・恋愛に苦悩する三姉妹へのアレンの視点は、シニカルではあるが、あくまでも優しい。
次女ホリーとミッキーの、幸福感溢れるエンディングも素晴らしい。
人生の喜怒哀楽を味わい深く描いた、アレン監督作品の頂点とも言える1本。
1987年度 キネマ旬報ベストテン 第3位。
評価:★★★★
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by movie4life | 2009-06-25 00:08 | ハ行

カイロの紫のバラ

1930年代、ニュージャジー。熱心に映画館に通いつめるウェイトレスのセリシアに、ある日スクリーンの中から映画の主人公トム・バクスターが語りかけてくる。スクリーンを抜け出したトムは、セシリアを連れて劇場を後にする。映画の登場人物たちはあきれて物語の進行を中断。大慌ての興行者をよそに、2人は意気投合して恋を語り合う。そこへ、主人公を演じた本物のギル・ジェルバートが現れて、事態はますます混乱を極めていく・・・。

映画を愛する者なら誰もが一度は夢見る、ウディ・アレン監督によるファンタジックなラブ・ロマンス。
セリシア役をミア・ファローが演じている。
トム役とギル役の1人2役をジェフ・ダニエルズが、器用に演じ分けている。

映画を愛する、全ての人のために作られた作品。
セリシアは、映画を観ることで現実を逃避しているのかもしれない。
でも現実を逃避できるから、人は生きていけるのであって、それが私にとって映画だったことは、とても幸せなことだと最近しみじみ感じる。素晴らしい映画との出会いを求める旅は、止められそうにない。
1986年度 キネマ旬報ベストテン 第2位。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-06-25 00:07 | カ行

カメレオンマン

1920年代のアメリカに、ゼリグという変わったユダヤ人がいた。彼はカメレオンのように周りの環境に順応し、身体つきも精神も変身してしまうのだ。彼の治療にあたったのが、フレッチャー博士。彼女が治療を始めると、ゼリグは精神分析医に変身してしまう。治療を進めていくうちに、彼は子供の頃からいじめられっ子で、「白鯨」を読んでいないことを馬鹿にされるのをを恐れて、「読んだ」と嘘をついた時からカメレオンのように変身するようになったことがわかる。そして彼は、いつしかフレッチャー博士と恋に落ちるのだった・・・。

人種・国籍を問わず、あらゆる人間に変身してしまうという特異体質を持つ男が巻き起こすコメディを、ドキュメンタリー・タッチで描いたウディ・アレン監督・主演作品。
ゼリグ役のウディ・アレンが、黒人の間に立てば黒人に、中国人の間に立てば中国人に、肥満の男性の間に立てば肥満に変身する男を演じている。
フレッチャー博士役をミア・ファローが演じている。ファローは、アレン監督の前作「サマー・ナイト」以降、公私にわたるパートナーとして、数々の彼の作品に出演している。

当時のニュースフィルムを引用することで、ベーブ・ルースやヒトラーと「共演」するゼリグの姿には、「フォレスト・ガンプ」以前にもCGを使わない本作のような作品があったことに驚かされる。
コメディ映画でありながら、ユダヤ人のゼリグがナチス・ドイツに入党するという展開は、他者に安易に迎合する現代人のアイデンティティーへの強烈な皮肉となっている。
1984年度 キネマ旬報ベストテン 第5位。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-06-24 00:06 | カ行

スターダスト・メモリー

俳優兼監督のサンディ・ベイツは、コメディではなくシリアス作品を撮りたいと考えているが、最新作の試写の反応は芳しくない。彼は週末に開かれる映画祭に出席するため、スターダスト・ホテルに向かう。熱狂的なファンたちが詰め掛けた会場で、一作品上映終了ごとの鋭い質問に答えるサンディ。そんな彼のイメージに浮んでは消えるのは、かつての彼の作品に主演した美人女優ドリー。理想的な恋人でもあった彼女は、今は彼のもとを去っている。現在の恋人は、フランス人の人妻イゾベル。彼女は夫と別れ、2人の子供を連れて映画祭にやって来る。一方、サンディは、会場で出会った女性バイオリニストのデイジーにも惹かれていく。映画祭の喧騒の中、3人の女や子供時代への郷愁が、ある時は現実として、ある時は幻影として交錯していく・・・。

ウディ・アレンが、自身を連想させる俳優兼監督に扮し、フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」を彼流に換骨奪胎した作品。
ドリー役のシャーロット・ランプリングの存在感ある演技が素晴らしい。ある日の午後のサンディと幸福感に包まれながらくつろぐ表情は圧倒的に美しい。
ちなみに、シャロン・ストーンが1シーンだけ、端役で出演している。

本作でも、ゴードン・ウィリスによるモノクロ撮影の美しさは見事である。
コメディからシリアス作品への転向を希望し、プロデューサーやスタジオ関係者から非難されるシーンはアレン監督自身の「インテリア」撮影直後の周囲の反応だったのではと、邪推してしまった。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-06-23 00:05 | サ行