おすすめ映画のレビュー・批評やランキングを紹介します!!過去に観た映画のレビューも追加していきます。お楽しみに!


by movie4life
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タグ:コメディ ( 57 ) タグの人気記事

黒猫・白猫

c0186202_04836.jpgドナウ川のほとりのとある町。ある日、賭け事好きのマトゥコは、ロシアの密輸船から石油を買うが、見事に騙されて大金を失う。金に困ったマトゥコは、父ザーリエには見限られているので、息子のザーレとともに、「ゴッドファーザー」グルガに石油列車強奪の計画を持ちかけ、金を借りる。新興ヤクザのダダンにも助けを持ちかけて、計画を実行するが・・・。

「アンダーグラウンド」後の政治的なゴタゴタに嫌気がさして、一時は引退を宣言したエミール・クストリッツァ監督が、復活して撮り上げたヒューマン・コメディ。
ザーレと酒場の娘イダとのラブ・ストーリーを軸に、ザーレの父親マトゥコの間抜けなエピソードや、ザーレの祖父ザーリエと「ゴッドファーザー」グルガの友情など、3世代の物語が入り乱れながら、ジプシーの一族の愛と情熱の物語が展開していく。
映画初出演となるジプシーたちが、生き生きとした演技を見せてくれる。

人間味溢れるコメディで一般的には評価の高い映画だが、正直私のツボに、はまらなかった・・・。
多分、自分の中で「アンダーグラウンド」のイメージが強すぎたのだろうと思う。
1999年度 キネマ旬報ベストテン 第7位。
評価:★★★★★
黒猫白猫 [DVD]
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by movie4life | 2009-04-28 00:05 | カ行
インドの国民的人気番組「クイズ$ミリオネア」。ムンバイ出身の青年ジャーマールは、次々と難問をクリアし、ついに残り1問までやってくる。しかし1日目の収録後、スラム街で育った無学の少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ、警察に逮捕されてしまう。執拗な尋問を繰り返す警察に、ジャマールは無実を証明するため、なぜ全ての問題の答えを知り、なぜこの番組に出演したのか、自らの過酷な過去を語り始める・・・。

インドの外交官ヴィカス・スワラップによる「ぼくと1ルピーの神様」を原作に、「フル・モンティ」のサイモン・ビューフォイが脚本、ダニー・ボイルが監督し、アカデミー賞では作品賞、監督賞ほか最多8部門を受賞した作品。
オープニングでの疾走感ある映像で、早くも私の心は、この映画に鷲づかみされてしまった。「トレインスポッティング」で描かれたエディンバラでのジャンキーたちの疾走感は、A・R・ラフマーンのパワフルなインド音楽を得て、ムンバイの喧騒の中を疾走する躍動感溢れる子供たちの映像へと進化していた。

ジャマール役のデーヴ・パテルは、主要キャストの中で唯一インド出身ではなく、イギリス出身である。彼の一途にラティカを想う演技は、映画デビュー作と思えないほど素晴らしい。
ラティカ役のフリーダ・ピントも、本作が映画デビュー作である。その笑顔の美しさが、より本作を感動的なものにしている。
でも、彼ら以上に印象的だったのは、子役の子供たちである。彼ら1人ひとりの輝く瞳、画面から溢れる生命力には、心を打たれた。

この映画では、ラストの結果を「運命だった」としている。
インドで実際に起こっている貧困、ヒンズー教とイスラム教との宗教問題、売春、犯罪などが、本作では描かれている。そんな中、ジャマールはウソをつき、盗みもしながら生きていく。
それは、彼の「ラティカへの一途な想い」がなせる業である。
私は、ジャマールが「ひたむきさ」という自らの力で勝ち取った結果が、あのラストだったと思う。
だからあのラストを、私は「必然だった」と信じたい。

幸福感に満ちた、歌って踊るエンディング・シーンを観て、私も今の日本の閉塞感をぶち破りたいと感じた。本当にすがすがしい気分になれる映画だった。

※運命:超自然的な力に支配されて、人の上に訪れるめぐりあわせ。天命によって定められた人の運。
 必然:必ずそうなると決まっていること。それ以外になりようのないこと。

評価:★★★★★
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スラムドッグ$ミリオネア (ダニー・ボイル監督) [DVD]

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by movie4life | 2009-04-24 00:03 | サ行

バーバー

c0186202_2147660.jpg1949年、北カリフォルニアのサンタ・ローザ。義兄フランクの経営する理髪店で働くエドは、店に立ち寄ったセールスマンのトリヴァーから、新事業=ドライ・クリーニングの話を聞く。事業に興味を持ったエドは、投資に必要な金を工面するため、妻ドリスの不倫相手である彼女の上司デイヴに脅迫状を送ることを思いつく。しかし、これがきっかけで、事態は予想もしない方向へと転がり始める・・・。

コーエン兄弟が、初めてモノクロ映画で撮影した田舎町での犯罪サスペンス。
エド役のビリー・ボブ・ソーントンの無口で落ち着いた演技が、画面の色調との相乗効果で、映画全体を渋くて味わい深いものにしている。特に、しばしば出てくるエドがタバコを吸うシーンが、粋で格好いい。
エドが夢中になるバーディ役のスカーレット・ヨハンソンは、出演シーンが少ないにもかかわらず、その存在感は印象に残る。
ベートーベンのソナタに彩られた、人生の滑稽さや悲哀が滲み出た作品。
ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン監督作品。
評価:★★★★★
バーバー【廉価2500円版】 [DVD]
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by movie4life | 2009-04-14 00:09 | ハ行

オー・ブラザー!

c0186202_22413913.jpg1930年代、ミシシッピー州の片田舎。エヴェレット、ピート、デルマーの3人の囚人が、脱獄を敢行する。昔エヴェレットが隠しておいた現金120万ドルが、間もなくダム建設で水底に沈んでしまうというのだ。そんな旅の途中3人はギターの名人だという黒人青年のトミーと出会う。彼らは、4人で目先の金を儲けようと、「ズブ濡れボーイズ」と名乗りレコードを吹き込む。この「ズブ濡れボーイズ」のレコードが大ヒットして・・・。

ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を原作とした、3人の脱獄囚の珍道中を描く。
エヴェレット役のジョージ・クルーニーは、髪型を異様に気にする3人組のリーダーを演じ、ピート役をジョン・タートゥーロが、デルマー役をティム・ブレイク・ネルソンが演じている。
エヴェレットの妻ペニー役をホリー・ハンター、聖書セールスマン役をジョン・グッドマン、州知事候補パピー役をチャールズ・ダーニングといった、コーエン兄弟作品の常連の役者たちが出演している。
本作はコメディ映画であるが、お腹を抱えて笑うというよりは、クスクス笑う映画である。その原因は、美しすぎる映像にあるのだろうか?ただし、クライマックスのオチは圧巻。
ジョエル・コーエン監督作品。
評価:★★★★★
オー・ブラザー! [DVD]
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by movie4life | 2009-04-14 00:08 | ア行

未来は今

ニューヨーク、雪の降りしきる1958年の大晦日の夜。ハッドサッカー産業の44階の外壁から、今にも身を投げ出さんとしている男、ノーヴィル・バーンズがいた。
時は遡り、彼が田舎からこの街にやって来て、ハッドサッカー産業の郵便室に入社したその日に、社長が飛び降り自殺をする。会社の乗っ取りを企てる重役マスバーガーは、入社したばかりのノーヴィルを社長の座に据えて、自分の思い通りに操ろうと考える。ところが、ノーヴィルが出したアイデアで、思いがけず大ヒット商品が生まれてしまい・・・。

ノーヴィル役のティム・ロビンスが、誠実だが、ちょっとお間抜けなキャラクターを好演している。
ノーヴィルに秘書として近づく敏腕新聞記者エイミー役を、ジェニファー・ジェイソン・リーが演じる。本作での彼女の早口の演技は、1940年代のキャサリン・ヘップバーンの演技を思い出させる。
マスバーガー役のポール・ニューマンは、いぶし銀の演技で初の悪役に挑戦している。

フランク・キャプラ、ハワード・ホークス、プレストン・スタージェスら、往年のハリウッドの名匠監督たちを彷彿とさせる、スクリューボール・コメディ風の世界に、コーエン兄弟らしいブラックなスパイスを効かせた作品となっている。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-04-10 00:05 | マ行

赤ちゃん泥棒

元コンビニエンス・ストア強盗の夫ハイと元婦人警官の妻エド。子宝に恵まれず悩んでいた2人は、ある大富豪ネイサンの家に5つ子が誕生したことをテレビで知り、そのうちの1人を奪って逃走する。赤ちゃん泥棒はひとまず成功したものの、ハイの刑務所仲間ゲイルとエベルや赤ちゃんを狙う賞金稼ぎレナードが次々と現れて、連鎖的に事件が起こり・・・。

ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が、ニコラス・ケイジとホリー・ハンターを主演に迎えて手掛けたアクション・コメディ。
ステディカムを駆使した、移動撮影によるジェットコースター感覚の赤ちゃん略奪逃亡シーンは必見!
コーエン兄弟のコメディ系の作品。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-04-07 00:02 | ア行
5世紀のローマ時代。純粋な愛を育む羊飼いの少女アストレと青年セラドン。しかしアストレは、祭の日に別の女性と踊っているセラドンを見て、浮気をしたと疑い「私の前にもう二度と現れないで欲しい」と拒絶してしまう。絶望したセラドンは入水自殺を図るが、ニンフ(精霊)に助けられ、一命を取り留めていた。その端麗な容姿からマダムに気に入られ、村へ戻ることを許されないセラドン。彼を兄のように慕うレオニードの計らいで、マダムの城から脱出するが、アストレの言葉を忠実に守り、彼は村に戻ることなく森で暮らし始めるのだった・・・。

この映画で、長編映画の製作引退をコメントしているエリック・ロメール監督の作品。
本作品は、17世紀にオノレ・デュルフェという作家に書かれた「アストレ」が原作で、恋人たちのひたむきな愛の物語をユーモアと官能を織り交ぜて描かれている。

監督はインタビューの中で、「その原作の会話が持つクラシックかつ美しい言葉を発見し、その会話の現代的な響きに驚き、映画化を決心した」とコメントしている。また、自身の映画の哲学について、「映画が真の意味で成功作となるためには、製作途上において作品にとって本質的な何かに作品そのものが出会わなければならない、という考え方である。そして、偶然には幸福な偶然しかありえないと信じることが大切である。<<私の作品においては、すべてが偶発的であり、例外は偶然のみである。>>」ということを述べられている。(つまり、自分の作品では偶発が常態になっているということ。)

そこで、「現代人の」私の感想だが、この作品の「美しいとされる会話」は、退屈なセリフの連続以外の何物でもなかった。監督が映画の哲学で述べられている、過去の数々の作品では出会うことができた「幸福な偶然」に、この作品では不幸にも出会えなかったように思う。

ロメール作品で多くの感動を貰ってきた私にとって、この作品が最後の作品となることは、大変悲しいことであり残念なことである。
評価:★★★★
>>公式サイト
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by movie4life | 2009-04-04 00:13 | ワ行
パリ郊外の町の市長ジュリアンは、村の原っぱに、野外劇場やプールも備えた文化会館の建設を目論んでいた。恋人で作家のパリジェンヌ、ベレニスは人々の素朴な暮らしに会館は不釣合いと言うし、小学校教師マルクは予定地にある樹齢百年の樹が犠牲になるため真っ向から反対。ジュリアンを取材にきた女性記者の記事は、編集長の独断で、マルクを中心としたエコロジー特集になってしまう。そんなある日、偶然にマルクの娘ゾエとジュリアンの娘ヴェガが出会って友達となり、ゾエは市長に「文化会館よりみんなが集まって楽しめる広場がいいわ」と訴える。結局、予定地の地盤が弱いことが判明し、建設は中止。代わりにジュリアンは土地を開放して、そこは人々の憩いの広場となるのだった・・・。

エリック・ロメール監督は、ドキュメンタリーからミュージカル的手法まで用いながら、七つの偶然に左右される人間喜劇を描いている。
とても爽やかな後味を残す、私がもっとも大好きなロメール作品。
ちなみに、市長役のパスカル・グレゴリーとベレニス役のアリエル・ドンバールは、同監督の以前の作品「海辺のポーリーヌ」でも共演している。
評価:★★★★★
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エリック・ロメール コレクション 木と市長と文化会館 [DVD]

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by movie4life | 2009-04-04 00:10 | カ行

冬物語

c0186202_22223323.jpgエリック・ロメール監督の「四季の物語」シリーズの第2作。
夏のブルターニュの海辺で出会ったシャルルに、永遠の愛を確かめあったフェリシーは、間違った住所を教えてしまい、2人は離ればなれになってしまう。彼との愛の証エリーズも4歳に。舞台は、冬のパリ。美容院勤めの彼女は離婚ホヤホヤの経営者マクサンスに結婚を迫られるが、図書館員のロイックも彼女にご執心。フェリシーは、エリーズと立ち寄った大聖堂で、心から愛する人以外と一緒になってはならないと悟り、愛の奇跡を信じ待ち続ける・・・。
評価:★★★★
冬物語 [DVD]

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★★★以下は、ネタバレです。★★★
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by movie4life | 2009-04-04 00:09 | ハ行

美しき結婚

c0186202_20314350.jpgエリック・ロメール監督の「喜劇と格言劇」シリーズの第2作。
パリで美術史を学ぶサビーヌは不倫相手シモンに嫌気がさし、結婚しようと心に決める。彼女には相手のあてなどなかったが、親友のクラリスからの「結婚は愛する人とするもの」という忠告も耳には入らなかった。そんな中、クラリスに紹介された彼女の従兄弟エドモンは35歳独身で弁護士と理想にぴったりの相手だった・・・。

サビーヌ役のベアトリス・ロマンの猪突猛進ぶりには思わず苦笑してしまう。
ちなみに本作のことわざは、「どんな心も 野で獲物を追い、空中に楼閣を建てる」とのこと。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-04-04 00:04 | ア行