おすすめ映画のレビュー・批評やランキングを紹介します!!過去に観た映画のレビューも追加していきます。お楽しみに!


by movie4life
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シクロ

現代のヴェトナムのホーチミン市。シクロと呼ばれる輪タクの運転手の青年<シクロ>は、シクロを女親方から高額で借り受け、生計を立てていた。ある日、彼はシクロをヤクザたちに盗まれてしまい、女親方の愛人である若いヤクザ<詩人>に匿われる。<詩人>は<シクロ>の<姉>に客を取らせて稼いでいたが、<姉>は<詩人>を愛していた。やがて<シクロ>は、<詩人>と行動を共にするうちに、犯罪行為を重ねるようになり、ヤクザの社会に染まっていく・・・。

トラン・アン・ユン監督が、ホーチミンで4ヵ月もの現地ロケを敢行し、現代ヴェトナムに生きる人々の息吹を切り取った作品。
<シクロ>役は、数百人の候補者から選ばれたレ・ヴァン・ロック。犯罪行為の深みにはまりこんでいく青年を演じている。
<詩人>役のトニー・レオンが、虚無的なヤクザを演じている。
<姉>役のトラン・ヌー・イェン・ケーが、ユン監督の「青いパパイヤの香り」に続く出演で、破滅的な愛に身を捧げる女を演じている。

<シクロ>が全身に青いペンキを塗りドラッグでトリップするシーンなど、ハッとする映像は印象深いが、トニー・レオンの演技も含めてストーリー全体の印象は薄い。
ヤン監督は、ストーリーそのものよりも、映像の美しさで魅せる監督なのだと思う。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-06-02 00:02 | サ行

青いパパイヤの香り

1951年、サイゴン。10歳の娘ムイが奉公人として、ある資産家の家へやって来る。何もせずただ楽器を楽しむだけの父と布地屋を営む母、社会人となった長男と2人の幼い弟たち、それに嫁に口うるさい祖母。ムイは、先輩女中のティーに教えられながら、食事の世話から一家の雑事を懸命にこなしていく。そんなある日、長男の友人クェンが一家を訪れ、ムイは彼にほのかな恋心を抱くようになる。やがて時は流れて10年後、長男は結婚し、ムイは暇を出されて、今度はクェンの家で奉公することになる・・・。

ドキュメンタリー出身のベトナム系フランス人、トラン・アン・ユン監督の初監督作品。
少女時代のムイ役のリュ・マン・サン、成人後のムイ役のトラン・ヌー・イェン・ケー、2人の艶やかな黒い髪が官能的で美しく、この作品にえも言われぬ彩りを与えている。
水や光の輝き、昆虫や草木の息遣い、ベトナムの蒸し暑さが幻想的に映し出され、これら全てがフランスのスタジオにセットを組んで撮影されたことに驚かされる。
ストーリーそのものよりも、映像の美しさを堪能する作品。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-06-01 00:01 | ア行

グラン・トリノ

妻に先立たれ、一人暮らしの頑固な老人、ウォルト・コワルスキー。息子たちとも疎遠な彼は、自動車工を引退してから、単調な日々を送っていた。そんなある日、隣に住むアジア系移民の少年タオが、ウォルトのヴィンテージ・カー「グラン・トリノ」を盗もうとする。それをきっかけに、2人の不思議な関係が始まる・・・。

「クリント・イーストウッド最後の出演作」との声もある、自ら監督・主演した感動の人間ドラマ。
イーストウッド演じるウォルトは、朝鮮戦争の従軍経験を持つ、孤独で偏見に満ちた老人である。アジア系移民の家族との交流を通して変化していく過程を、ユーモアを交えながら演じている。その演技は実に軽妙であり、同時に骨太でもある。
モン族の少年タオ役のビー・バンと、その姉スー役のアーニー・ハーは、本作がデビュー作である。デビュー作とは思えない、熱演を見せてくれる。
主題歌は、英国のジャズシンガー、ジェイミー・カラムとドン・ライナーの演奏とのことだが、胸に染みるような名曲だった。

本作のレビューだが、あまりにも素晴らしい映画の出来に圧倒されて、下手な感想は書けないと感じた。
だから、私なりの観点で拙い感想を書かせてもらいたいと思う。

まずは、ウォルトと彼の息子たちとの関係である。
ウォルトと息子たちとは、心が通い合っていない。息子からの電話も、父を気遣ってのものではなく自分の都合でかけているだけだ。
この親子関係の描写は、アメリカと同様に高齢化社会が進む日本での、私と父の関係を考えさせられた。私の父も「昔ながらの厳格な父親」で、同居していたときには、殆ど会話した記憶がない。父との関係が変わったキッカケは、私に息子が出来て、自分が父親になってからだ。父親の息子に対する気持ちが分かり、それ以降は父とも少しずつ会話が増えてきたと思う。しかし、普段どれだけ両親のことを気にかけているかというと、皆無と言っていいほど気にかけていない。ウォルトの息子同様、何か必要に迫られた時以外、電話をかけることもない。
この映画を観てあらためて、今後の両親への接し方を考えさせられた。

次に、ラストシーンについてである。
この映画のタイトルになっているフォード車「グラン・トリノ」が作られたのが、1972年。ちょうどイーストウッドが、「ダーティ・ハリー」シリーズで44マグナムを片手に、名声を確立した頃である。
クエンティン・タランティーノの映画「ジャッキー・ブラウン」の中で「香港映画の影響で、みんな45口径の銃をほしがるんだ、それも2丁。」というセリフがあった。もちろん映画はフィクションである。
しかし、実際のアメリカの銃社会で、映画の影響が皆無だったということはないだろう。
そんな暴力が蔓延したアメリカ社会に対し、イーストウッドの今までの全ての出演作品が、この映画の伏線だったのではないかと思わされる、静謐で素晴らしいラストシーンであった。
そのラストシーンのメッセージを、私はしっかり受け止めたいと思う。

美しいボディと、腹に染みるエンジン音を響かせる1972年製のフォード車「グラン・トリノ」。
アメコミ映画と子供向けアニメ、安易な続編映画、リメイク作品が興行成績の上位を占めるアメリカ映画の中で、イーストウッドが撮った傑作「グラン・トリノ」。

「アメ車とアメリカ映画の心意気」を改めて見せられた、いつまでも心に余韻が残る映画だった。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-05-31 00:19 | カ行

チェンジリング

1928年、ロサンゼルス。シングルマザーのクリスティン・コリンズは、9歳の息子ウォルターと暮らしていた。ある土曜日、彼女は休暇を返上して、ウォルターをひとり家に残したまま仕事へ向かう。やがて夕方、彼女が帰宅すると、ウォルターは忽然と姿を消していた。警察に通報し、翌日から捜査が始まる一方で、自らも懸命に息子の消息を探すクリスティン。
5ヵ月後、ウォルターがイリノイ州で見つかったという朗報が入る。ロス市警の演出によって報道陣が集まる中、列車で帰ってくる我が子を駅に出迎えるクリスティン。だが、列車から降りてきたのは、ウォルターとは全くの別人だった。
息子だと言い張る少年。クリスティンの訴えを聞き入れない警察。一体ウォルターはどこへ消えたのか?息子をこの手で抱きしめるまでは決して諦めないと誓い、市長や警察機構を告発し闘うクリスティンに、恐るべき報せが届く・・・。

クリスティン役のアンジェリーナ・ジョリーは、やみくもに誰かを責めたり、攻撃したりするようなことはしない。本作ではその情熱的な眼差しで「息子は必ず生きている」という揺るぎない信念を、強く表現している。その母親の愛情の強さが、観る者に深い感動を与えている。

本作の映像は、くすんだ灰青色を基調としており、暴力と腐敗にまみれた、当時のロサンゼルスの空気が伝わってくるようであった。特に、精神病院での閉塞感、事件現場となった養鶏場の荒涼とした雰囲気は秀逸である。

本作は、実在のウォルター・コリンズ失踪事件をもとにした、クリント・イーストウッド監督による実話の映画化である。主人公のクリスチャンは、精神病院での悪夢、警察の腐敗の糾弾、そして裁判といった過酷な運命を辿っていく。しかし、最近のイーストウッドの映画と同様、本作でも監督の視点には揺るぎがなく、観客に過去に起こった事実を突きつけてくる。それは、あたかも「あなたがクリスティンの立場だったら、どうしますか?」と、問いかけられているように私には感じた。

公園で子供たちだけで遊ばせることができず、通学には防犯ベルを持たせることが当然となってしまった現在の日本。このような日本にしてしまった責任は、私たち1人ひとりにあるのではないだろうか。
隣近所の苗字や、子供の名前を知っているだろうか?家族構成を知っている家が、何軒あるだろうか?
他人への無関心、人と人とのコミュニケーション不足が、現在の日本の状況の原因の根底にあると思う。私は、近所の人との挨拶、自治会の活動や学校行事への参加といった、自分が出来るちょっとした行動を通じて、少しでもそういった状況を改善していきたいと、本作を観て感じた。

最後に、今なお誘拐の被害者となり苦しんでおられる家族の方々に、一日も早く心の平安が訪れることを切に願い、本レビューを終わりたいと思う。
評価:★★★★
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by movie4life | 2009-05-31 00:18 | タ行

硫黄島からの手紙

「硫黄島の戦い」を描く2部作の日本編。
日本側の視点での硫黄島の激戦の物語は、アメリカ留学経験のある栗林中将の硫黄島への着任から始まる。兵士の命を尊重する栗林中将と、家族への愛を忘れない一兵卒の西郷、玉砕を強要する上官など、様々な軍人像が描かれる・・・。

この映画でも、クリント・イーストウッド監督の視点に揺るぎはなく、平和への思いが掻き立てられる。
2006年度 キネマ旬報ベストテン 第2位。
評価:★★★★
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by movie4life | 2009-05-31 00:17 | ア行

父親たちの星条旗

太平洋戦争で熾烈を極めた「硫黄島の戦い」を描く2部作のアメリカ編。
アメリカ側の視点での硫黄島の激戦と、「摺鉢山に星条旗を掲げる6名の写真」に収められた3人の生き残った兵士が、戦時国債キャンペーンに利用されていく姿を描く・・・。

クリント・イーストウッド監督の視点には揺るぎがなく、「戦争」とは何か、「英雄」とは何か、という問いを観客に突きつけてくる。
2006年度 キネマ旬報ベストテン 第1位。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-05-31 00:16 | タ行
ロサンゼルスの寂れたボクシングジムを営む老トレーナー、フランキー。その指導力には疑いのない彼だったが、選手を大切に育てるあまり、タイトルマッチ直前に唯一の金の卵であった選手がよそのジムに移籍してしまい、意気消沈していた。そんなある日、31歳になる女性マギーがジムの門を叩く。13歳の時からウェイトレスで生計を立てるなど、不遇な人生を送ってきた彼女は、自分のボクシングの才能に最後の望みを託したのだった。「女性ボクサーは取らない」と主張して、すげなく追い返すフランキーだったが、それでも諦めずにマギーは、毎日ジムに通い、ひとり黙々と練習を続けるのだった。フランキーの旧友スクラップは、そんなマギーの素質と根性を見抜き、目をかけるようになり、やがてフランキーもトレーナーを引き受けるのだった・・・。

ボクシングの世界に生きる、男女の悲愴な人生を描き、アカデミー賞作品賞、監督賞など主要4部門を受賞したクリント・イーストウッド監督作品。
フランキー役のイーストウッドは、娘とも音信不通になっている、ボクシングしか取り得のない、不器用な男を演じている。
マギー役のヒラリー・スワンクは、本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞している。家族の愛に恵まれずボクシングを生きがいに懸命に生きるマギー。その彼女が、物語の後半でたどる運命は、あまりにも過酷である。
スクラップ役のモーガン・フリーマンは、本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞している。2人を温かく見守り、時には適切なアドバイスを送る男を、あくまでも穏やかに演じている。

最後のフランキーとマギーの選択については、軽々しく意見を述べることは控えたい。
ただ、あの瞬間の2人の間には、何人たりとも否定できない崇高な愛があったと思う。
2005年度 キネマ旬報ベストテン 第1位。
評価:★★★★
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by movie4life | 2009-05-31 00:15 | マ行

ミスティック・リバー

ボストンのイーストバッキンガム地区。ジミー、デイブ、ショーンの3人は、少年時代を共に過ごした幼なじみだった。ある日、いつものように3人が路上で遊んでいると、警官を装った誘拐犯が現れ、デイブだけを連れ去り、監禁し陵辱する。数日後、デイブは無事保護されるが、それ以来3人が会うことはなくなった。
それから25年後、ジミーは一度は犯罪社会に身を置いたが今は雑貨店経営者に、デイブは平凡な家庭人に、ショーンは刑事になっていた。そんなある日、ジミーの19歳になる娘が死体で発見される。捜査にはショーンと、相棒のホワイティーがあたることとなり、一方、ジミーは犯人への激しい怒りを募らせていった。やがて、捜査線上で容疑者として浮かび上がってきたのは、デイブだった・・・。

人気作家デニス・ルヘインのベストセラー小説を、クリント・イーストウッド監督が映画化した、重厚なミステリー・ドラマ。
ジミー役のショーン・ペンは、本作でアカデミー賞主演男優賞を受賞している。娘を失った悲しみから、狂気を暴走させていく父親役を、鬼気迫る演技で熱演している。
デイブ役のティム・ロビンスは、本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞している。痛ましいトラウマを抱え続け、それが悲劇へと繋がって行く男を演じる。
ショーン役のケヴィン・ベーコンは、少年時代の友人2人の間で、真相を追究していく刑事役を好演している。
ジミーの妻アナベス役のローラ・リニーの夫を信じ正当化する妻と、デイブの妻セレステ役のマーシャ・ゲイ・ハーデンの夫を信じきれなかった妻の対比が素晴らしい。

暴力の連鎖が生む不条理も、人間の心の闇も、全てを川の底に沈めて、「ミスティック・リバー」は今日も流れていく。どうしようもなく絶望的な、悲しみを湛えた名作である。
2004年度 キネマ旬報ベストテン 第1位。
評価:★★★★
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by movie4life | 2009-05-31 00:14 | マ行

マディソン郡の橋

c0186202_12321253.jpg1989年冬、アイオワ州マディソン郡。フランチェスカ・ジョンソンの葬儀集まった長男のマイケルと妹のキャロリンは、母の遺書に「死んだら火葬にして、その灰をローズマン橋から撒いて欲しい」とあるのに当惑する。2人は彼らに当てた母の手紙と日記を読み始める。
1965年秋。農場主の妻フランチェスカは、平凡な主婦として穏やかな毎日を送っていた。そんなある日、夫のリチャードが2人の子供を連れて遠方へ出掛け、彼女は4日間、家で1人で過ごすことになる。そんな彼女の前に、ある男が道を尋ねてくる。男の名はロバート・キンケイド。旅のカメラマンで、この近くの屋根のある橋ローズマン橋を撮影に来たが道に迷ったという。橋までの道案内に車に同乗したフランチェスカ。それは2人にとって、永遠に心に残る4日間の始まりであった・・・。

ロバート・ジェームズ・ウォラーの世界的な大ベストセラーとなった同名小説を、クリント・イーストウッドが製作・監督・主演を務めて映画化。
フランチェスカ役のメリル・ストリープは、一生に一度の恋に落ち、誰にも止められないほどの感情を味わいながら、今の生活への責任から、別れを選択する女を演じている。
ロバート役のイーストウッドは、自由人でありながら、繊細でナイーブな男を見事に演じている。
本作のロケーションは全て小説に描かれたマディソン郡の実在の場所で行われており、美しい風景が胸にしみる。

鑑賞当時、20代前半で未婚だった私には、当時60歳を過ぎていたイーストウッドと、演技過剰気味のメリル・ストリープに、全く感情移入できなかった。
しかし、夫のリチャードと同じような境遇になった今なら、違った観方ができそうな気がする。その時はぜひ妻と一緒に鑑賞したいと思う。
1995年度 キネマ旬報ベストテン 第3位。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-05-31 00:10 | マ行

パーフェクト・ワールド

1963年、テキサス州。ブッチ・ヘインズは、同じ囚人のテリーとアラバマ刑務所を脱走する。途中、8歳の少年フィリップの家に押し入った2人だったが、少年に危害を加えようとしたテリーを、ブッチが射殺する。今回の追跡の陣頭指揮には、州警察署長のレッド・ガーネットが当たった。レッドはブッチが10代の頃、彼の更生のためを思って少年刑務所に送った当人だった。一方、ブッチとフィリップの間には、奇妙な友情が芽生えていた。ブッチの父親は、妻と息子を残し、たった1度アラスカから絵ハガキをよこしたきり、2度の彼の前に現れることはなかった。フィリップも父親を知らず、エホバの証人の信者である母親のもとで、厳しい戒律から年頃の男の子の楽しみは何一つ与えられずに育っていた。ブッチが少年の中にかつての自分の姿を見たとき、その逃亡は、完璧な楽園「パーフェクト・ワールド」を象徴する地、アラスカを目指す旅へと変わっていた・・・。

クリント・イーストウッドとケヴィン・コスナーの初顔合わせが話題を呼んだイーストウッド監督作品。
ブッチ役のケヴィン・コスナーは、本作で初の悪役に挑戦している。
レッド役のクリント・イーストウッドは、少年時代のブッチに重い量刑を科したことが裏目となり、犯罪を繰り返す彼に悔恨の念を感じる複雑な役を演じている。
「パーフェクト・ワールド」など、どこにもないことを観客はあらかじめ気付いているだけに、想像通りのエンディングに向かっていくストーリーが切ない。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-05-31 00:09 | ハ行