おすすめ映画のレビュー・批評やランキングを紹介します!!過去に観た映画のレビューも追加していきます。お楽しみに!


by movie4life
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タグ:ロマンス ( 48 ) タグの人気記事

ラヴソング

1986年3月1日。天津から香港にやってきたシウクワンの夢は、天津に残してきた恋人のシャオティンを香港に呼んで結婚することだ。ある日、生まれて初めてマクドナルドに行ったシウクワンは、店員のレイキウと出会う。英語を話すことができないシウクワンに、仕事のプラスになると英会話学校を紹介するレイキウ。やがて2人はテレサ・テンのカセットを売る露店を構える。しかし大陸出身者だと知られたくない人々は、誰もカセットを買わない。意気消沈した彼女は、自分が広州出身であることを告白する。だがそれがきっかけで、2人の友情は恋愛へと変わるのだった。しかし、些細な言い争いがもとで、2人は喧嘩別れしてしまう。
3年の歳月を経て、全く違う立場になった2人が再会する。ある偶然が、抑えていた想いを再燃させ、変わらぬ愛を確かめる2人。もう一度やり直そうとするのも束の間、運命のいたずらで再び離れ離れになってしまう。
そして、5年後のニューヨークで・・・。

大陸、香港、ニューヨーク。10年にわたる一組の男女の恋愛模様を描き、1997年度の香港電影金像奨の作品賞、監督賞、音楽賞など、史上初の主要9部門を独占したラブ・ストーリーの傑作。
レオン・ライは、自身の北京出身で香港に移住したという生い立ちともクロスするシウクワン役を、彼本来の柔らかい魅力を光らせながら好演している。
マギー・チャンは、そのキャリアに裏付けられた抜群の存在感でレイキウ役を演じ、香港電影金像奨の主演女優賞を受賞している。
エリック・ツァンは、レイキウを愛する無骨なパウ役を演じ、香港電影金像奨の助演男優賞を受賞している。この人の演技は本当にうまい!
また、「2046」「HERO」「花様年華」などのカメラマンとして知られるクリストファー・ドイルが、酔いどれの英会話学校の教師役を演じている。

90年代、よりよい生活を求めて、中国本土から香港へ、そして返還前に欧米へ。移民を続ける人々の感情の機微と、ラブ・ストーリーを見事に融合させた脚本は見事である。
そこに、世代を超えて愛されるテレサ・テンの名曲がストーリーの随所にちりばめられ、2人の移り変わる感情を優しく見守っている。それが例え、ニューヨークであってもである・・・。
ラストのオチの、1986年の香港の駅に着いたシウクワンのエピソードも絶妙である。
私がもっとも大好きな香港映画は「君さえいれば/金枝玉葉」だが、ラブ・ストーリーの傑作はと聞かれれば、この作品と答えるだろう。
ピーター・チャン監督作品。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-05-05 00:03 | ラ行

君さえいれば/金枝玉葉

売れっ子音楽プロデューサーのサムと人気女性歌手ローズは、人も羨む究極のカップル。ローズの熱狂的ファンの女の子ウィンは、彼女に近づきたい一心で、サム主催の男性歌手オーディションに、男装して潜り込み、合格してしまう。サムとローズの住むマンションに、男として住み込むことになったウィン。いつしかサムはウィンの不思議な魅力に惹かれはじめ、自分がゲイかと悩むようになる。そして、ウィンもサムに恋心を抱くようになり・・・。

奇妙な三角関係を描く、可笑しくて、せつないけれど、元気が出る香港ラブ・コメディの傑作。
サム役の故レスリー・チャンが、自分の恋愛観に悩む音楽プロデューサーを演じている。当時、歌手を引退していたレスリーが、映画の中で主題歌を歌ったことも話題となり、見事に香港電影金像奨の主題歌賞を受賞した。
ウィン役のアニタ・ユンが、男装の女の子を最高にキュートに演じている。下腹部に蛍光スティックの詰め物をしての熱演で、香港電影金像奨の主演女優賞を2年連続で受賞した。
ローズ役のカリーナ・ラウが、芸能界のスター歌手を演じている。「つきせぬ想い」でも同じような役を演じているが、こちらの作品の方が貫禄の演技を見せてくれている。彼女はどの作品に出ているときも、最高にセクシーで美しく、そしてカッコいい。
サムのゲイの同僚役で、エリック・ツァンが出演している。彼は本作の製作も兼ねており、「インファナル・アフェア」シリーズとは全く違う、芸達者ぶりに驚かされる。

「金枝玉葉」とは「最上級の・・・」という意味で、極上のラブストーリーにだけ許されるタイトルとのこと。ちなみに「ローマの休日」の香港上映時のタイトルも「金枝玉葉」だったという。
アニタ・ユンの魅力的なキャラクターが、この作品に「最上級の」リズムを与え、極上のラブストーリーに仕上げている。
私がもっとも大好きな香港映画で、多くの人に観ていただきたい作品である。
ピーター・チャン監督の新作公開のタイミングに、ぜひDVDを再発売してほしい。
評価:★★★★★
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★★★以下は、ネタバレです。★★★
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by movie4life | 2009-05-04 00:02 | カ行

つきせぬ想い

c0186202_12194815.jpg作曲家のキットは商業主義と相容れず、長年の同棲相手で人気歌手トレーシーの成功を尻目に、鬱屈した日々を送っていた。ある日、些細なことから彼女と口論になり、家を出てしまう。安アパートを借りた彼は、元歌手の母の一座のもとで唄を歌う少女ミンと出会う。明るくか快活なミンに惹かれていくキットだったが、彼女はいつ再発するかわからないガンを持病に持っていた・・・。

不治の病に冒され余命いくばくもない少女と、売れない青年作曲家のラブ・ストーリーを描き、1994年度の香港電影金像奨の作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞の主要6部門を独占した名作。
ミン役のアニタ・ユンのみずみずしい演技が、とにかく素晴らしい。前半の彼女の明るい演技は、後半の展開が予想されるだけに、胸に迫るものがある。
ちなみに本作で人気沸騰した彼女は、翌1994年には15本もの作品に出演している。
イー・トンシン監督作品。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-05-03 00:01 | タ行
インドの国民的人気番組「クイズ$ミリオネア」。ムンバイ出身の青年ジャーマールは、次々と難問をクリアし、ついに残り1問までやってくる。しかし1日目の収録後、スラム街で育った無学の少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ、警察に逮捕されてしまう。執拗な尋問を繰り返す警察に、ジャマールは無実を証明するため、なぜ全ての問題の答えを知り、なぜこの番組に出演したのか、自らの過酷な過去を語り始める・・・。

インドの外交官ヴィカス・スワラップによる「ぼくと1ルピーの神様」を原作に、「フル・モンティ」のサイモン・ビューフォイが脚本、ダニー・ボイルが監督し、アカデミー賞では作品賞、監督賞ほか最多8部門を受賞した作品。
オープニングでの疾走感ある映像で、早くも私の心は、この映画に鷲づかみされてしまった。「トレインスポッティング」で描かれたエディンバラでのジャンキーたちの疾走感は、A・R・ラフマーンのパワフルなインド音楽を得て、ムンバイの喧騒の中を疾走する躍動感溢れる子供たちの映像へと進化していた。

ジャマール役のデーヴ・パテルは、主要キャストの中で唯一インド出身ではなく、イギリス出身である。彼の一途にラティカを想う演技は、映画デビュー作と思えないほど素晴らしい。
ラティカ役のフリーダ・ピントも、本作が映画デビュー作である。その笑顔の美しさが、より本作を感動的なものにしている。
でも、彼ら以上に印象的だったのは、子役の子供たちである。彼ら1人ひとりの輝く瞳、画面から溢れる生命力には、心を打たれた。

この映画では、ラストの結果を「運命だった」としている。
インドで実際に起こっている貧困、ヒンズー教とイスラム教との宗教問題、売春、犯罪などが、本作では描かれている。そんな中、ジャマールはウソをつき、盗みもしながら生きていく。
それは、彼の「ラティカへの一途な想い」がなせる業である。
私は、ジャマールが「ひたむきさ」という自らの力で勝ち取った結果が、あのラストだったと思う。
だからあのラストを、私は「必然だった」と信じたい。

幸福感に満ちた、歌って踊るエンディング・シーンを観て、私も今の日本の閉塞感をぶち破りたいと感じた。本当にすがすがしい気分になれる映画だった。

※運命:超自然的な力に支配されて、人の上に訪れるめぐりあわせ。天命によって定められた人の運。
 必然:必ずそうなると決まっていること。それ以外になりようのないこと。

評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-04-24 00:03 | サ行

アフリカの女王

第一次世界大戦下のドイツ領東アフリカ。ローズは、イギリス人宣教師の兄をドイツ兵の略奪行為の際に亡くす。彼女は呑んだくれの船長チャーリーを雇い、彼のオンボロ蒸気船「アフリカの女王」に乗って、沿岸一帯を支配するドイツ軍の砲艦「ルイザ」を撃沈するために河を下ってゆく。しかし、彼らの行く手には幾多の困難が待ち受けていた・・・。

アフリカ原住民=野蛮といったステレオタイプ的な描写や、かなり御都合主義的なラストは気になる。
しかし、本作でアカデミー賞主演男優賞を受賞したチャーリー役のハンフリー・ボガートと、ローズ役のキャサリン・ヘップバーンの息の合った掛け合いは単純に楽しめる。
ジョン・ヒューストン監督作品。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-04-19 00:06 | ア行
5世紀のローマ時代。純粋な愛を育む羊飼いの少女アストレと青年セラドン。しかしアストレは、祭の日に別の女性と踊っているセラドンを見て、浮気をしたと疑い「私の前にもう二度と現れないで欲しい」と拒絶してしまう。絶望したセラドンは入水自殺を図るが、ニンフ(精霊)に助けられ、一命を取り留めていた。その端麗な容姿からマダムに気に入られ、村へ戻ることを許されないセラドン。彼を兄のように慕うレオニードの計らいで、マダムの城から脱出するが、アストレの言葉を忠実に守り、彼は村に戻ることなく森で暮らし始めるのだった・・・。

この映画で、長編映画の製作引退をコメントしているエリック・ロメール監督の作品。
本作品は、17世紀にオノレ・デュルフェという作家に書かれた「アストレ」が原作で、恋人たちのひたむきな愛の物語をユーモアと官能を織り交ぜて描かれている。

監督はインタビューの中で、「その原作の会話が持つクラシックかつ美しい言葉を発見し、その会話の現代的な響きに驚き、映画化を決心した」とコメントしている。また、自身の映画の哲学について、「映画が真の意味で成功作となるためには、製作途上において作品にとって本質的な何かに作品そのものが出会わなければならない、という考え方である。そして、偶然には幸福な偶然しかありえないと信じることが大切である。<<私の作品においては、すべてが偶発的であり、例外は偶然のみである。>>」ということを述べられている。(つまり、自分の作品では偶発が常態になっているということ。)

そこで、「現代人の」私の感想だが、この作品の「美しいとされる会話」は、退屈なセリフの連続以外の何物でもなかった。監督が映画の哲学で述べられている、過去の数々の作品では出会うことができた「幸福な偶然」に、この作品では不幸にも出会えなかったように思う。

ロメール作品で多くの感動を貰ってきた私にとって、この作品が最後の作品となることは、大変悲しいことであり残念なことである。
評価:★★★★
>>公式サイト
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by movie4life | 2009-04-04 00:13 | ワ行

夏物語

エリック・ロメール監督の「四季の物語」シリーズの第3作。
バカンスを、大西洋に面した有名な保養地ディナールで過ごすためにやってきたガスパール。彼は、自分勝手な恋人レナと、近くの島へ渡る予定を立てていたが、待ち合わせまでにはまだ時間があった。そんな恋人を待つ間、彼はクレープ専門店でバイトをする知的な女学生マルゴ、セクシーな美女ソレーヌと親しくなり、デートを重ねていく・・・。

どうにも優柔不断なガスパール。その若者の混乱ぶりを、みずみずしく綴った恋愛劇の秀作。
マルゴ役として「海辺のポーリーヌ」で主役を演じていたアマンダ・ラングレが、すっかり成長して出演しているのも嬉しい。
評価:★★★★
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by movie4life | 2009-04-04 00:12 | ナ行

冬物語

c0186202_22223323.jpgエリック・ロメール監督の「四季の物語」シリーズの第2作。
夏のブルターニュの海辺で出会ったシャルルに、永遠の愛を確かめあったフェリシーは、間違った住所を教えてしまい、2人は離ればなれになってしまう。彼との愛の証エリーズも4歳に。舞台は、冬のパリ。美容院勤めの彼女は離婚ホヤホヤの経営者マクサンスに結婚を迫られるが、図書館員のロイックも彼女にご執心。フェリシーは、エリーズと立ち寄った大聖堂で、心から愛する人以外と一緒になってはならないと悟り、愛の奇跡を信じ待ち続ける・・・。
評価:★★★★
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★★★以下は、ネタバレです。★★★
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by movie4life | 2009-04-04 00:09 | ハ行

緑の光線

c0186202_1023313.jpgエリック・ロメール監督の「喜劇と格言劇」シリーズの第5作。
夏のパリ。オフィスで秘書をしているデルフィーヌに、7月に入って間もない頃、ギリシア行きのバカンスを約束していた女友達から、急にキャンセルの電話が入り、夏のバカンスを1人で過ごすことになってしまう。女友達の1人が彼女をシェルブールに誘ってくれるが、シェルブールでは独り、海を見つめているばかり。太陽はまぶしく海は澄み渡っているが、デルフィーヌの心は晴れない。恋に恋する彼女の理想は高く、昔からの男友達も、新たに現われた男性もなんとなく拒んでしまう。題名の「緑の光線」とは日没の際、一瞬見えると言われる光のこと。それを見た者は幸福を得られると言われており、主人公は愛する人と共にその光を見るのを夢見ているのだが・・・。

夏のバカンスを1人で過ごすことになった彼女の寂りょう感が、海や山をさすらう姿を通じて切々と迫ってくる。
初めて駅で出会った青年と意気投合して、自分から散歩に誘う彼女。海辺を歩く2人の前に、太陽が沈む瞬間、緑の光線が放たれるラストは最高!
ちなみに本作のことわざは、「ああ、心という心の燃えるときよ来い」とのこと。
評価:★★★★
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by movie4life | 2009-04-04 00:07 | マ行

美しき結婚

c0186202_20314350.jpgエリック・ロメール監督の「喜劇と格言劇」シリーズの第2作。
パリで美術史を学ぶサビーヌは不倫相手シモンに嫌気がさし、結婚しようと心に決める。彼女には相手のあてなどなかったが、親友のクラリスからの「結婚は愛する人とするもの」という忠告も耳には入らなかった。そんな中、クラリスに紹介された彼女の従兄弟エドモンは35歳独身で弁護士と理想にぴったりの相手だった・・・。

サビーヌ役のベアトリス・ロマンの猪突猛進ぶりには思わず苦笑してしまう。
ちなみに本作のことわざは、「どんな心も 野で獲物を追い、空中に楼閣を建てる」とのこと。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-04-04 00:04 | ア行