おすすめ映画のレビュー・批評やランキングを紹介します!!過去に観た映画のレビューも追加していきます。お楽しみに!


by movie4life
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トゥルー・ロマンス

デトロイトのコミック・ブック店で働くクラレンスは、エルビス・プレスリーとカンフー映画が何よりも好きな若者。誕生日の夜、映画館でソニー千葉の3本立てを観ていた彼は、アラバマというキュートな女の子と知り合い、意気投合する。彼女は、勤め先の店長が誕生日のお祝いにと差し向けたコールガールだったが、恋に落ちた2人は、数時間後には結婚していた。クラレンスは、彼女の元ヒモであるドレクセルに話をつけに行くが、殺されかかり、逆に相手を殺してしまう。その上、彼女の衣装が入っていると思って持ち帰ったスーツケースには、大量のコカインが入っていた・・・。

激しい恋に落ちた男女の逃避行を、クエンティン・タランティーノ脚本、トニー・スコット監督で描いた作品。
クラレンス役のクリスチャン・スレーターが、理想の彼女と出逢い、殺人まで犯して過激に無計画に突き進んでいく青年を演じる。
アラバマ役のパトリシア・アークエットが、豹柄の似合う、映画史に残るキュートでチャーミングなヒロインを演じる。クラレンスが彼女のヒモを殺害したと聞いた時の「なんてロマンティック!」と感動するシーンは最高である。
クラレンスの元警官の父親役をデニス・ホッパーが、コカインの行方を追うマフィアのヴィンセンツォ役をクリストファー・ウォーケンが演じている。2人の緊張感ある対決シーンも、この映画の見所の一つである。
ドレクセル役をゲイリー・オールドマン、いつもラリってるフロイド役をブラッド・ピット、それ以外にヴァル・キルマー、サミュエル・L・ジャクソンといった主役級の個性派俳優が脇を固めている。

愛と暴力に溢れた道を疾走する2人を描いた、最高にロマンティックでクールなバイオレンス恋愛映画。
タランティーノのアクの強い脚本を、トニー・スコット監督がスタイリッシュに演出しており、その絶妙なハーモニーと、出演者たちの名演が、この映画を最高に魅力的な作品へと昇華している。
繰り返し流れる木琴の音色と、パトリシア・アークエットのキュートな魅力が印象に残る、私の大好きな1本。
評価:★★★★★
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トゥルー・ロマンス [DVD]

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by movie4life | 2009-08-02 00:02 | タ行

チェイサー

デリヘルを経営する元刑事ジュンホの元から、女たちが相次いで失踪する。時を同じくして、街では連続猟奇殺人事件が勃発。ジュンホは、女たちが残した携帯電話の番号から客の1人ヨンミンに辿り着く。「女たちは俺が殺した。そして、最後の女はまだ生きている。」
捕らえられたヨンミンは、あっけなく自供するが・・・。

10ヵ月間に21人を殺害した韓国の連続殺人鬼ユ・ヨンチョルの事件にインスパイアされた、ナ・ホンジン監督の長編デビュー作。
「追う男」ジュンホ役のキム・ヨンソクが、囚われた女の命を救うため、夜の街を猛然と疾走する元刑事を演じる。最初はデリヘル嬢を売り飛ばされたと思い、私欲から行動していたジュンホが、デリヘル嬢の娘と行動を共にするうちに、自身の正義感に目覚めていく演技が素晴らしい。
「追われる男」ヨンミン役のハ・ジョンウが、全てを凌駕したシリアルキラーを演じている。劇中では、犯行の動機が一切語られず、そのことがこのキャラクターを一層不気味なものにしている。女性刑事との一対一の場面で、刑事が生理中であることを言い当てるシーンなど、尋常ではない演技であった。

精巧に作りこまれた脚本、息をもつかせぬほどの緊迫感溢れる展開、そして人間の愚かさや真の闇が、交錯する人間模様の中で見事に描き出されている。
「殺人の追憶」と同様、本作でも韓国の警察の杜撰な捜査が描かれている。韓国の警察の実態が、劇中で描かれた内容とは異なることを、願わずにはいられない。
評価:★★★★
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★★★以下は、ネタバレです。★★★
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by movie4life | 2009-06-03 00:00 | タ行

ガントレット

ラスベガスからフェニックスまで、重要事件の証人の護送する任務を受けたしがない警官ショックリー。だがラスベガスで彼を待っていたのは、若く美しい娼婦マリーだった。フェニックスに行けば殺されると怯えるマリーの言葉に、最初は耳を傾けなかったショックリーだったが、2人の行く先々で不可解な事件が続出する・・・。

裁判で上司が不利になる証人を護送することになった警官の活躍を描くクリント・イーストウッド監督・主演のアクション映画。
マリー役で、当時イーストウッドと交際していたソンドラ・ロックが知的な娼婦を魅力的に演じている。
警官隊が待ち受けるなか、バスに乗りこんだ彼らが、数千発の弾丸の雨に突っ込む有名なラストシーンが強烈である。
評価:★★★★★
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ガントレット [DVD](実際のDVDと、上記の画像とは異なる場合があります。)

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by movie4life | 2009-05-31 00:02 | カ行
マロリーとその恋人のミッキーは、マロリーに幼い頃から性的虐待を加えてきた父親と、それを見て見ぬふりをしてきた母親を殺し、ルート666をひた走る。ゲームのように殺人を重ねる彼らは、いつしかマスコミによってヒーローに仕立てられていた。2人を捕らえ自分の名を売りたい刑事、独占インタビューを目論むTVキャスターたちが彼らを追うのだった・・・。

52人殺害の連続殺人鬼ミッキー&マロリー・ノックスの凶行と、彼らを取り巻くメディア社会の狂気を描いた問題作。
ミッキー役のウディ・ハレルソンと、マロリー役のジュリエット・ルイスが、殺人を繰り返す2人を演じている。ルイスは、本作のような奔放な役を演じると、見事にハマった演技を見せてくれる。
ゲール役のロバート・ダウニー・Jrが彼らを執拗に追うTVキャスターを演じている。特に物語後半のキレた演技は印象的である。
それ以外には、キャグネッティ役のトム・サイズモアが2人を逮捕して自分の名を売りたい暴力刑事を、マクラスキー役のトミー・リー・ジョーンズがサディスティックな刑務所長を、それぞれ演じている。

クエンティン・タランティーノによる原案をオリヴァー・ストーンが脚本・監督した作品。(しかし、タランティーノ自身は、ストーン監督の演出した本作をあまり気に入っていないらしい。)
1990年代のアメリカの犯罪状況と、それを執拗に報道するメディアを風刺的に描きつつ、普通のフィルム映像から、TV映像、モノクロのホームムービー、アニメーション、実際のニュース映像などの断片的な映像により、観客たちをMTVのようなポップな映像体験へと誘っている。
監督の深ーい(?)メッセージ性を感じることなく、ただ不快感だけを感じた観客も多かったのでは、という感想を持った作品。
評価:★★★★★
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ナチュラル・ボーン・キラーズ 特別版 [DVD]

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by movie4life | 2009-05-22 00:07 | ナ行
ある日、ワシントンのフィットネスセンターで、CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMが見つかる。従業員のチャドとリンダは、一獲千金を狙い、持ち主の元CIA局員オズボーンを脅迫する。一方、オズボーンの妻ケイティは、財務省連邦保安官ハリーと不倫中で・・・。

コーエン兄弟が、豪華キャストを迎えて描いたクライム・コメディ。
ジョージ・クルーニーが、出会い系サイトにハマり、重複不倫中のハリー役を、おバカに演じている。
フランシス・マクドーマンドが、全身整形願望で頭がいっぱいなリンダ役を、おバカに演じている。
ジョン・マルコビッチが、アル中を理由にCIAをクビにされたオズボーン役を、おバカに演じている。
ブラッド・ピットが、iPod中毒の単細胞なトレーナー、チャド役を、かなりおバカに演じている。
リチャード・ジェンキンスが、リンダを密かに想う上司のテッド役を、唯一常識的に演じていたが、最後におバカなことをしてしまう。
以上の5人については、それぞれの俳優の出演を想定して、コーエン兄弟が脚本を書いたという。
ティルダ・スウィントンは、オズボーンの妻にして、ハリーと不倫中のケイティ役を、常にイライラしながら演じている。

かなりおバカな映画で、鑑賞後には特に何も残らない作品。
エンドクレジッドで流れる、ファグスの「CIAマン」という曲も、おバカで最高だった!!
それにしても、こんなおバカな人々を演じることに、出演者たちは即決したというのだから、ハリウッドにおけるコーエン兄弟の人気は大したものである。
かくいう私も、「ミラーズ・クロッシング」でコーエン兄弟にハマって以来、何度か期待を裏切られることがあっても、ついつい映画館に足を運んでしまう、おバカな観客なのだが。
評価:★★★★★
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バーン・アフター・リーディング (ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー 出演) [DVD]

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by movie4life | 2009-05-13 00:11 | ハ行

トレインスポッティング

c0186202_13473672.jpgスコットランド、エディンバラ。頭が切れて、面白く、病的で、時に無気力な若者、マーク・レントンと彼の仲間たちはヘロイン中毒である。ベグビーはアル中の上に喧嘩中毒。キレると厄介だがドラッグはやらない。シック・ボーイは女たらしで「007」おたくの「ビョーキ野郎」。スパッドは気のいいヘロイン中毒者。レントンがクラブで一目惚れして一夜を過ごしたダイアンは中学生だった。レントンは何度目かのドラッグ断ちの後に、ロンドンで仕事を見つけるが、仲間たちのせいで結局クビになる。そんな時、売人から大量のドラッグをロンドンで売りさばく仕事を持ちかけられて・・・。

友情と裏切り、人生の選択といった普遍的なテーマをクールなユーモアとスタイリッシュな映像で描いている。
「トレインスポッティング」とは、いつもはボーッとしていても、やってきたチャンスは逃さず喰らいつくという意味である。元々は電車おたくの意味で、原作者は、来るあてのない電車を待ち、彷徨っている人々の様子を、ヘロイン中毒者の暗喩として使っている。
誰よりもスマートで、まさに「トレインスポッティング」な奴、レントンを演じたユアン・マクレガーは役作りのために減量し、ドラッグ中毒についてもかなり研究したとのこと。本作での主演で、一躍時代の寵児となり、この後ハリウッドへも進出していく。
レントンの凶暴な友人ベグビーを演じた、ロバート・カーライルの存在感ある怪演も印象的である。

便器の中に吸い込まれるシーンや禁断症状による幻覚などのシュールな映像。個性的なキャラクターひとりひとりを際立たせる演出。疾走感・躍動感を更に加速させる音楽。そして、観る者に爽快な高揚感を与えるエンディング。
ダニー・ボイルの監督2作目は、過去の青春映画のイメージを突き破る、まさに90年代最高の「陽気で悲惨な青春映画」である。
評価:★★★★
トレインスポッティング【廉価2500円版】 [DVD]
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by movie4life | 2009-04-24 00:02 | タ行

エグザイル/絆

中国返還間近のマカオ。乳飲み子を抱えた妻が夫の帰りを待つとある家。この家の主ウーは、かつて香港マフィアのボス、フェイの命を狙ったため逃亡の身となった男。そんなウーの家に現われた4人の男達。2人はフェイの命令でウーを始末するために、そしてもう2人はウーを守るために。そこへついにウーが姿を現わし、ほどなく銃撃戦が始まる。その時から、かつては仲間だった5人の運命の歯車が、ラストに向かって動き出す・・・。

室内で繰り返される銃撃戦が、薬莢の音にまでこだわりがあって、素晴らしい。男たちの不器用だが熱い「絆」を重んじる生き様にしびれる。ラストシーンの余韻が、いつまでも心に残る作品。
ジョニー・トー監督作品
2008年度 キネマ旬報ベストテン 第8位。
評価:★★★★
>>公式サイト
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エグザイル/絆 スタンダード・エディション

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by movie4life | 2009-04-22 00:00 | ア行

バーバー

c0186202_2147660.jpg1949年、北カリフォルニアのサンタ・ローザ。義兄フランクの経営する理髪店で働くエドは、店に立ち寄ったセールスマンのトリヴァーから、新事業=ドライ・クリーニングの話を聞く。事業に興味を持ったエドは、投資に必要な金を工面するため、妻ドリスの不倫相手である彼女の上司デイヴに脅迫状を送ることを思いつく。しかし、これがきっかけで、事態は予想もしない方向へと転がり始める・・・。

コーエン兄弟が、初めてモノクロ映画で撮影した田舎町での犯罪サスペンス。
エド役のビリー・ボブ・ソーントンの無口で落ち着いた演技が、画面の色調との相乗効果で、映画全体を渋くて味わい深いものにしている。特に、しばしば出てくるエドがタバコを吸うシーンが、粋で格好いい。
エドが夢中になるバーディ役のスカーレット・ヨハンソンは、出演シーンが少ないにもかかわらず、その存在感は印象に残る。
ベートーベンのソナタに彩られた、人生の滑稽さや悲哀が滲み出た作品。
ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン監督作品。
評価:★★★★★
バーバー【廉価2500円版】 [DVD]
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by movie4life | 2009-04-14 00:09 | ハ行

オー・ブラザー!

c0186202_22413913.jpg1930年代、ミシシッピー州の片田舎。エヴェレット、ピート、デルマーの3人の囚人が、脱獄を敢行する。昔エヴェレットが隠しておいた現金120万ドルが、間もなくダム建設で水底に沈んでしまうというのだ。そんな旅の途中3人はギターの名人だという黒人青年のトミーと出会う。彼らは、4人で目先の金を儲けようと、「ズブ濡れボーイズ」と名乗りレコードを吹き込む。この「ズブ濡れボーイズ」のレコードが大ヒットして・・・。

ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を原作とした、3人の脱獄囚の珍道中を描く。
エヴェレット役のジョージ・クルーニーは、髪型を異様に気にする3人組のリーダーを演じ、ピート役をジョン・タートゥーロが、デルマー役をティム・ブレイク・ネルソンが演じている。
エヴェレットの妻ペニー役をホリー・ハンター、聖書セールスマン役をジョン・グッドマン、州知事候補パピー役をチャールズ・ダーニングといった、コーエン兄弟作品の常連の役者たちが出演している。
本作はコメディ映画であるが、お腹を抱えて笑うというよりは、クスクス笑う映画である。その原因は、美しすぎる映像にあるのだろうか?ただし、クライマックスのオチは圧巻。
ジョエル・コーエン監督作品。
評価:★★★★★
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by movie4life | 2009-04-14 00:08 | ア行

ミラーズ・クロッシング

1929年、アメリカ東部の町。アイルランド系のボス・レオと、イタリア系のボス・キャスパーは、暗黒街に君臨して、お互いに勢力を競っていた。そして、レオとその片腕で博打好きのトムは、厚い友情で結ばれていた。レオの庇護下にあるバーニーの姉ヴァーナは、高級クラブで働くレオの情婦だったが、そんなヴァーナにトムが惚れ、一夜を共にする。やがてその事実がばれ、トムとレオの友情にひびが入る。博打の借金に追われるトムは、キャスパーの下で働くことになり、血なまぐさいギャング戦争の火ぶたが切って落とされる・・・。

トム役のガブリエル・バーンが、抗争を続ける2つのマフィアの間で、したたかに立ち回る男を演じている。常に自分の本音を明かさない、瞳での演技が見事である。
レオ役のアルバート・フィニーが、貫禄たっぷりにタフなマフィアのボスを演じている。蓄音機で「ダニー・ボーイ」を聴かせながら、送られた刺客を、マシンガン片手に打ちのめすシーンは、この映画の見所の一つである。
バーニー役のジョン・タートゥーロの演技が素晴らしく、森の中でトムに命乞いをするシーンは特に印象深い。

男たちの裏切り、陰謀、欲望と愛欲渦巻く人間ドラマを、斬新な映像で描いたギャング映画の傑作。
私は、オープニングでの「ミラーの十字路」で、トムの帽子が風に舞い上がり、森の奥へと運ばれてゆくスタイリッシュな映像から、この作品の魅力に引き込まれてしまった。
コーエン兄弟の映画の中で、私のもっともお気に入りの作品。
1991年度 キネマ旬報ベストテン 第3位。
評価:★★★★★
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ミラーズ・クロッシング (スペシャル・エディション) [DVD]

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by movie4life | 2009-04-08 00:03 | マ行