海を飛ぶ夢
2009年 03月 31日
1968年、25歳の夏。ラモンは岩場から引き潮の海へダイブした際に、頭部を強打し首から下が完全に麻痺してしまう。以来、家族に支えられながら、ベッドの上で余生を過ごすラモンにできることは、窓から外へ飛び立つイメージを持つことと、詩を書くことだけ。それから20数年後、ラモンは自らの人生に終止符を打つべく、弁護士のフリアと対面する。また一方、彼のドキュメンタリーを見たという村の女ロサが、彼に尊厳死を思いとどまらせようと訪ねてくるのだった・・・。
尊厳死を望んだ実在の人物ラモン・サンペドロの手記をもとに、生とは何かを描くヒューマン・ドラマ。
ラモン役のハビエル・バルデムの演技が素晴らしい。撮影当時30代のバルデムが、実年齢よりもかなり年上の、知的で聡明な四肢麻痺の男を熱演している。
義姉マヌエラ役のマベル・リベラの、献身的に介護する姿も印象的である。
家族や周りの女性達に愛されるラモンが、それでも選ぶ「死」という選択。
「天寿を全うする」ことと、「人間が生を全うする」ことの違いについて、あらためて考えさせられた。私はいかなる状況にあっても「天寿を全うすべき」という考えを持っているが、果たしてラモンの立場でも同じことが言えるだろうか・・・。
「潜水服は蝶の夢を見る」と併せて鑑賞すると、「生きる」ということについて、一層考えさせられる。
アレハンドロ・アメナーバル監督作品。
2005年度 キネマ旬報ベストテン 第5位。
評価:★★★★★
海を飛ぶ夢 [DVD]
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尊厳死を望んだ実在の人物ラモン・サンペドロの手記をもとに、生とは何かを描くヒューマン・ドラマ。
ラモン役のハビエル・バルデムの演技が素晴らしい。撮影当時30代のバルデムが、実年齢よりもかなり年上の、知的で聡明な四肢麻痺の男を熱演している。
義姉マヌエラ役のマベル・リベラの、献身的に介護する姿も印象的である。
家族や周りの女性達に愛されるラモンが、それでも選ぶ「死」という選択。
「天寿を全うする」ことと、「人間が生を全うする」ことの違いについて、あらためて考えさせられた。私はいかなる状況にあっても「天寿を全うすべき」という考えを持っているが、果たしてラモンの立場でも同じことが言えるだろうか・・・。
「潜水服は蝶の夢を見る」と併せて鑑賞すると、「生きる」ということについて、一層考えさせられる。
アレハンドロ・アメナーバル監督作品。
2005年度 キネマ旬報ベストテン 第5位。
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by movie4life
| 2009-03-31 00:01
| ア行